トリプティコン、峻烈なH.R.ギーガーのジャケットでCDリリース

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ブラックメタルのオリジネイターとして2006年にアルバム『モノシイスト』でカムバックを果たしたセルティック・フロストの中心人物トム・ゲイブリエル・ウォリアーによる新バンド=TRIPTYKON(トリプティコン)が遂に始動した。

このトリプティコンは、元々はセルティック・フロストの活動が停滞しているときに、トムがプロジェクトとして始めたもの。バンド名は、『快楽の園』(1987年のセルティック・フロストの『INTO THE PANDEMONIUM』にアートワークとして使われている)といった宗教をテーマにした三連作絵画へのオマージュとして名付けられた。“TRIPTYKON”は、ヘルハンマーとセルティック・フロストに続く三番目で最後のエクストリーム・メタルバンドを意味し、彼自身の「三連作」がここに完成されたことになる。

デビュー・アルバムとなる『エパリステラ・ダイモネス』は、日本では4月21日に発売。アルバムはトム自身とヴォーカルのサンチューラがプロデュースを担当しており、南ドイツにあるサンチューラ自身のスタジオで2009年後半にレコーディングされた。アルバム収録曲は1曲目から11分、2曲目が9分超、そして最後の9曲目は19分を超えるという、いまではあまりお目にかかれなくなってしまった大作志向のものに仕上がっている。サウンドはヘヴィでダーク。そこにファストな曲展開、アンビエントな要素など音楽的な幅を持つ傑作となった。

このアルバムでのトピックとして、アートワークにH.R.ギーガーの作品がフィーチャーされていることにも注目だ。H.R.ギーガーが作品の使用を許可すること自体が稀なことなのだが、1985年のセルティック・フロスト「TO MEGA THERION」に続いて二度目のコラボレーションとなっている。

H.R.ギーガーのコメント。「TRIPTYKONと仕事をすることに誇りを感じる。しばらくの間私のアートはアルバムジャケットに登場してなかったので、トムからTRIPTYKONのファーストリリースに使いたいとアプローチされた時は光栄に思えた」とのことだ。

さらに、このアルバムを引っ提げて、6月上旬に<EXTREME THE DOJO VOL.25>にて来日が決定。この異形の世界観を堪能できる最高の機会だ。ぜひ。

『エパリステラ・ダイモネス』
VICP-64816 \2,625(tax in)
2010年4月21日(水)リリース
1.ゴエティア2.アビス・ウィズイン・マイ・ソウル3.イン・シュラウズ・ディケイド4.シュライン5.ア・サウザンド・ライズ6.ディセンデント7.マイオピック・エンパイア8.マイ・ペイン9.ザ・プロロンギング10.シャッター(日本盤ボーナス・トラック)

<EXTREME THE DOJO VOL.25>
featuring
NILE(ナイル)
TRIPTYKON(トリプティコン)
OBSCURA(オブスキュラ)

6月2日(水)心斎橋CLUB QUATTRO
6月3日(木)名古屋CLUB QUATTRO
6月4日(金)渋谷O-EAST
[問]SMASH WEST 06-6535-5569
◆http://smash-jpn.com

◆トリプティコン レーベルサイト
◆EXTREME THE DOJO オフィシャルサイト
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