sasakure.UK、人気作「*ハロー、プラネット。」がゲームに

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PSP用リズムアクションゲーム「初音ミク -Peoject DIVA-」の追加データが、3月25日にダウンロード販売された。

「ミクうた、おかわり」と題されたこのゲームは、「初音ミク-Peoject DIVA-」を拡張させたダウンロード販売のみの追加楽曲集で、新たに9曲の新曲をゲーム中で遊べるほか、ハイポリゴンモデルPVやオリジナルデザインカスタムテーマが収録されている。

そこで注目したいただきたいのが、このパッケージの中に収録されている「*ハロー、プラネット。」ゲームだ。これは、sasakure.UK(ササクレ・ユーケイ)の代表作「*ハロー、プラネット。」の世界観を活かした、初音ミクが主人公となる横スクロールのアクション・ゲームで、このゲーム設定やキャラクター・デザイン、BGMなど多くの時間を割いてsasakure.UK自ら監修し、自身の楽曲の世界観をきちんとゲームに落とし込んだ仕上がりになっており、長らく完成が楽しみにされてきたものである。

【関連動画】「*ハロー、プラネット。」PV映像


sasakure.UKはネット上で楽曲を発表する活動を経て、今や海外アーティスト「BECCA」とのコラボレーションや、渋谷を拠点としたイベントへのレギュラーDJ出演など、その幅広い活動にメディアが注目を集めている新世代のクリエイターのひとり。

チップ・チューン系の打ち込みや、プログレッシブ・ロックを彷彿とさせる転調や変拍子、そしてノスタルジックで奇抜な世界観でありながらポップで温かみのあるサウンドを軸とした作品を発表し続け、彼自身によって楽曲の世界観を再現した映像も手掛けた「*ハロー、プラネット。」は、核戦争で荒廃した近未来の地球で“キミ”を探しに初音ミクが世界中を冒険するというストーリー。その切ない物語は多くのユーザーに感動を与え、ニコ動でも約100万再生されている人気曲となった。その世界がゲーム化したというわけだ。

3月3日にリリースとなったsasakure.UKのデビュー・アルバム『ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか?』では、音声合成技術VOCALOIDの可能性に限界まで挑戦するというコンセプトで、初音ミク以外にも、鏡音リン、巡音ルカ、そしてGUMI(Megpoid)といったメーカーの垣根を越えた様々なVOCALOIDをヴォーカリストとして迎え入れられた楽曲が収録されている。

今までも様々な初音ミク関連CDが発売されているが、その作品性の高さに、クリプトン・フューチャー・メディア社で初音ミクの開発を担当している佐々木渉氏は「声の欠片がVOCALOIDとして保存された後、何を失い、どんな魅力を得るのか?愛の言葉は、意識を帯びるのか? sasakure.UKさんの音世界は、ポップかつシリアスにVOCALOIDにとって大切な何かを考えさせてくれます」と賛辞のコメントを寄せている。

ボーカロイドにしか出来ない表現を追求し続ける新世代クリエイターの作品、そこにはこれまでに知れなかった刺激と感動が蠢いているのだ。

◆「初音ミク -Project DIVA- 追加楽曲集デラックスパック1 ミクうた、おかわり」オフィシャルサイト
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