リンゴ・スター、バチカンの許しを一蹴

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カトリックの総本山バチカンが、ローマ法王庁の公式新聞にてザ・ビートルズの過去を“容赦する”との記事を掲載したが、これに対し、リンゴ・スターは冷ややかな対応をみせている。あいつぐ聖職者の幼児虐待が問題となっているときだけに、「バチカンにはほかに言うべきことがあるだろう」と皮肉を発した。

リンゴ・スターはCNNのインタヴューでこう話したという。「バチカンは、僕らのことを邪悪だ、悪魔的でさえあるって言わなかったっけ? それでも許すって? バチカンにはザ・ビートルズのほかにもっと言うべきことがあるだろ」

リンゴ・スターといえば、2008年秋「もうファン・レターを送るな」「どんなものにもサインはしない」と発言しヒンシュクをかったが、そう決断したのはeBayなどのオークションが原因だったそうだ。それ以前に何百万回とサインしてきたというリンゴ・スターは、BBCにこう話している。「サインすると、次の日にはそれがeBayで売りに出される。だから、もう俺の務めは果たしたって思ったんだ。もう十分だって」「これが、BBCやCNNで報道されるような世界的なニュースになるなんて思ってもみなかったよ(笑)」

ちなみにリンゴ・スターのサインは、ザ・ビートルズ時代のものであれば300~500ポンド(約4万3,000~7万円)、最近のものでは80~120ポンド(約1万1,000~1万7,000円)で売買されているそうだ。“サインはしない”宣言以降はおよそ30%値上がりしたという。

Ako Suzuki, London
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