U2、圧倒的迫力の<360°>ライヴが5月2日に放映決定

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2009年に全世界で大きな話題をさらったU2のツアー<360°>。360度どこからでも見ることの出来るように設計された圧巻のセットが注目されたが、それだけではなくアメリカ・ローズボウルでのライブで、アメリカ国内最多動員記録である9万7000人を動員し、デビューから30年を経てもなお、圧倒的な人気を誇るU2のすごさを知らしめたライブだった。

その9万7000人を動員しアメリカ国内最多動員記録を樹立した2009年10月のライブが5月22日(日)にWOWOWで放送される。タイトルは『U2 360°LIVE from Los Angeles』。放送は午後4時からだ。

現時点では来日公演のアナウンスがされていないツアーであり、また、バック・ステージの模様を収めたドキュメントなども盛り込まれる予定となっているので、日本のU2ファンだけでなく、ロック・ファンにとって絶対に見逃せないプログラムである。

30億円もの巨費が投じられているという今回のツアーのステージ・セットは、その形状から「CLAW(ツメ)」と呼ばれていて、高さは50メートル。ローズ・ボウル公演を現地で体験した者からいわせてもらうと、これほどまでに巨大なセットは見たことがない。そして、この「CLAW」は観客席のどこから見ても遮るものがなく、もちろんU2からの視野は360度。つまり、ツアーのタイトルはここからつけられているというわけだ。だから、大会場でお馴染みのLEDスクリーンは筒状で、しかも伸縮自在というユニークなもの。ここにはもちろん、演奏中のメンバーが映し出されるのだが、デジタル、アナログの時計も何度か映し出された。ボノはこの日、二度、“世界は何時なのかな?”と発言した。その真意は何か?

つまり、戦争、紛争、テロ、環境破壊など、世界が抱えるさまざまな問題をU2は歌にしてきた。だから、このライブにおける時間とは、終末へと刻む危機なるものとして表現されていたのである。それは、広い視界、それこそ360度の視野で世の中を、未来を見つめながら、さまざまな問題に向き合っていこうというU2からのメッセージというわけである。感動的であったのはもちろんだが、なにか考えなくてはならないという意識を植えつけられたライブでもあった。

『U2 360°LIVE from Los Angeles』
放送日:5月2日(日) 午後4:00~

Photo:ロイター/アフロ(セット全体)
Photo:Retna/アフロ(メンバーアップ)

◆U2 レーベルサイト
◆WOWOWオフィシャルサイト
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