ディジー・ミズ・リジー、14年のブランクを埋めるケミストリー

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ディジー・ミズ・リジーの14年振りの来日公演が、5月5日名古屋でスタートした。初日、名古屋の会場、エレクトリック・レディランドには、この日を心待ちにしていたファンが詰めかけ、会場はライヴ開始前から尋常でない熱気に包まれた。

ライヴは18時5分にスタート。客電が落ちると会場中が歓声に包まれ、ティム・クリステンセン(Vo、G)、マーティン・ニールセン(B)、ソレン・フリス(Dr)の3人が登場。会場のテンションは一気に最高潮へ。オープニングはもちろん「ソーン・イン・マイ・プライド」。3人の息は見事にピタリ。14年のブランクがあったとは全く感じられない。とんでもなくタイトなバンド・アンサンブルはむしろ14年前よりタイトさを増しているように感じられるほどだ。

今回の再結成ツアーに向け、2、3か月のリハーサルを綿密に行なった成果と、なんと言っても、幼い頃から何年も一緒にやってきたヒストリーのたまものか。観客の間にも、予想以上のバンドのパフォーマンスに驚きの声があがる。

ティムは「今日はみんな来てくれてありがとう」などとMC。ステージ上のメンバーからは笑顔がこぼれる。

その後、1stアルバム『ディジー・ミズ・リジー』、2ndアルバム『ローテイター』からの名曲が、ときに彼ららしい絶妙なジャム・セッシヨンを交えながら惜しみなく繰り出され、「トゥー・オブ・ユー」で締めくくられた濃密な90分のライヴは終了。メンバーがステージを去った後には、いつまでも歓声と拍手が鳴り響いていた。

途中、曲によっては観客から大合唱が起こり、ティムがスタンド・マイクを観客に向けてバンドが聴きいる場面もあったりと、とにかくバンドとファンの間にもケミストリーが生まれ、双方にとって14年のブランクを取り戻してあまりあるライヴとなったのは間違いない。

残念ながらディジー・ミズ・リジーの再結成は今回の一連のツアーで終了する予定。なんとも惜しまれる。まだチケットを手に入れてない人もあきらめずにトライしてほしい。いつまでも心にやきつけてほしい貴重ライヴとなるのは必至だ。

<ディジー・ミズ・リジー来日公演>
2010年5月5日(水・祝)
@名古屋Electric Lady Land
・ソーン・イン・マイ・プライド
・ファインド・マイ・ウェイ
・バーブドワイアード・ベイビーズ・ドリーム
・フォー・ゴッズ・セイク
・マザー・ネイチャーズ・レシピ
・ヒドゥン・ウォー
・ホェン・ザ・リヴァー・ランズ・ドライ
・アンド・ソー・ディド・アイ
・ローテイター
・ラン
・ラヴ・イズ・ア・ルーザーズ・ゲーム
・11:07 PM
・ウィッシング・ウェール
・67 シーズ・イン・ユア・アイズ
・ウォーターライン
・グローリー
アンコール
・ラヴ・ミー・ア・リトル
・シルヴァーフレイム
・トゥー・オブ・ユー

<ディジー・ミズ・リジーREUNION TOUR 2010>
2010年5月5日(水・祝)名古屋Electric Lady Land
2010年5月6日(木)大阪BIG CAT
2010年5月8日(土)川崎CLUB CITTA’
2010年5月9日(日)川崎CLUB CITTA’

◆ディジー・ミズ・リジーの歴史映像
◆ディジー・ミズ・リジー・オフィシャルサイト
◆ディジー・ミズ・リジー・オフィシャルサイト(海外)
◆ディジー・ミズ・リジー・マイスペース
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