サンハウス、35周年記念・再結成ツアーが殺気を含んだ雰囲気のなかでスタート

ツイート
1970年福岡にて結成。その独自な解釈によるブルーズ・ロック・サウンドと刺激的な歌詞、グラム・ロックからパンクまでをも凌駕したヴィジュアル、そして地元福岡をリスペクトする姿勢で後に“めんたいロック”と呼ばれるムーヴメントの始祖といえば、そう、柴山“菊”俊之(Vo)、鮎川誠(G)、篠山哲雄(G)、坂田“鬼平”紳一(Dr)、奈良敏博(B)から成る最強・獰猛なブルーズ・ロックバンド、サンハウスだ。

5月9日、そのサンハウスの再結成全国ツアー<35th ANNIVERSARY TOUR>が恵比寿リキッドルームからスタートした。バンド自らが監修したBOXセット『THE CLASSICS~35th anniversay~』を2月17日にリリース、再評価の機運が高まるなかでの久々の再結成ツアーは、もちろん柴山“菊”俊之、鮎川誠、篠山哲雄、坂田“鬼平”紳一、奈良敏博という最強のラインナップ。

チケットはもちろん瞬殺でソールドアウト。ツアー開始に先立って5月7日にロフトプラスワンで行なわれた<プレミアムトークショー>では、同ツアーを収録して7月にリリースされるライブDVD&CDのタイトルが『金輪祭』(こんりんざい/※「ざい」は「祭」)と発表されたこともあり、リキッドルームを埋め尽くしたオーディエンスからは“本当に最後の再結成か?”と熱い視線が注がれた。

そんな殺気をも含んだ雰囲気のなか、「キング・スネーク・ブルース」でライブがスタート。柴山がマイクスタンドを足に挟む得意のパフォーマンスを披露すると、客席からは大歓声が上がる。男性客達からの熱い声援を「うるさい!」と一喝するなど、口数の少ない柴山のMCも相変わらずだった。

先のトークショーでは「リハーサルの最中に涙が出た」と語っていただけに、久しぶりの再会を楽しんでいるメンバーの姿は印象的。ライブは「レモンティー」「もしも」といった代表曲のオンパレードで、アンコールを含む22曲を演奏。1998年の再結成以来12年ぶりの参加となったリズムギターの篠山もブランクを感じさせないプレイを披露し、その健在ぶりをアピールした。

同ツアーは今後、5月15日の大阪BIGCATへと続き、全国6箇所6公演行なわれる予定。この再結成ツアーの模様は、7月28日にリリースが決まったライブDVD&CD『金輪祭』に収録されるほか、フジテレビNEXTでの2時間の特番、FNS九州8局によるテレビドキュメンタリー番組でも放送されることが決定している。

また、7月30日には<フジロックフェスティバル10>への出演も発表され、復活を待ちわびた往年のファン、そしてこの音楽を新鮮なロックとして聴いている若年ファンをも巻き込んで、大きな盛り上がりになりそうだ。

<SONHOUSE 35th ANNIVERSARY TOUR>
5月15日(土)大阪 BIGCAT
5月16日(日)京都 磔磔(SOLD OUT)
5月22日(土)福岡 DRUM LOGOS
5月23日(日)長崎 DRUM Be-7
5月29日(土)札幌 BESSIE HALL

<FUJI ROCK FESTIVAL '10>
7月30日(金)

サンハウス 『金輪祭』
7月28日(水)リリース
VIZL-383 \6,300(tax in)
DVD+CDの2枚組にて今回のツアーを収録予定

撮影:MAX TAKAHASHI

◆サンハウス オフィシャルサイト
◆サンハウス レーベルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報