ワールドカップ開会式で歌う予定だったオペラ・シンガーが急逝

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6月11日に開かれるワールドカップ・オープン・セレモニーでパフォーマンス予定だった南アフリカのテナー歌手Siphiwo Ntshebeが火曜日(5月25日)、急性髄膜炎のため亡くなった。34歳だった。

“第2のパヴァロッティ”と呼ばれ、ネルソン・マンデラ元大統領の直々の指名により抜擢されたシフィオは、開会式で新曲「Hope」を歌う予定だった。マンデラ元大統領のスピーチがフィーチャーされた同トラックは、間もなくリリースされるオフィシャル・ワールドカップ・アルバムに収録されている。また、同名タイトルのアルバムも完成したばかりだったという。

シフィオのレーベルEpicは「彼は驚くべき声を持っており、そのミュージックは、メロディーの面でも希望と思いやりに満ちたメッセージの面でも類のないものだった」と話している。アルバムを予定通りリリースするかどうかまだ最終判断は下していないものの、シフィオの家族は「できるだけたくさんの人々に聴いて欲しい」と望んでいるという。

貧しいタウンシップ(黒人居住区)で育ったシフィオは、5歳のときから歌い始めた教会でその才能を伸ばし、ケープタウン大学の奨学金を獲得。その後、英国の名門、王立音楽大学においても奨学生として学び、チャールズ皇太子やアルベール・モナコ大公の前で歌ったこともあるという。

先週、開会式のリハーサルの準備をしているときに入院、そのまま帰らぬ人となった。

ワールドカップのオフィシャル・アルバム『Listen Up! The Official 2010 Fifa World Cup Album(リッスン・アップ!2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会公式アルバム)』は6月1日発売(全米)。シフィオ feat.メッセージ・オブ・ホープ・フロム・ネルソン・マンデラの「Hope」はラストを締めくくる。

Ako Suzuki, London
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