蔵島由貴、ピアニストとして映画『Flowers -フラワーズ-』に出演

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蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子が一挙共演となる映画『Flowers -フラワーズ-』に、ピアニスト蔵島由貴が出演を果たしている。もちろん彼女にとって映画出演はこれが初めてという。

◆蔵島由貴画像

映画では、鈴木京香演ずる奏(かな)にまつわるエピソードの中で登場する。コンサートホールでオーケストラとコンチェルトを演奏している印象的なシーンだ。演奏曲目は自身がアルバムも発売している「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」で、まさに蔵島由貴の本領発揮というところ。

出演の依頼があったのは撮影の約3週間前。彼女のアルバム『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』がきっかけで映画スタッフに名前が挙がったとのこと。映画に出演した感想を蔵島由貴はこう語っている。

「短いシーンですが、12時間じっくりのレコーディング&撮影でした。指揮者の方、オーケストラの方々とは当日初めてお会いしましたが、良い雰囲気で録音が進められたと思います。熱意とこだわりいっぱいの楽しい現場で、あっという間のひとときでした。コンサートでの演奏シーンでしたので、特に演じるということはなく、いつもどおりという感じで、あまり緊張はしませんでした。」と、その日を振り返る。

鈴木京香との共演については、「とても素敵な方でした。別のシーンで、鈴木さんが少しピアノを弾かれる場面がありますが、ピアノは初めてで、この映画のために練習を始めたそうで、私の監修したDVDブック「1日30分30日でベートーヴェンが弾ける!」を使って練習して下さったと撮影終了後に聞いてとてもうれしかったです」とエピソードを披露してくれた。

演奏している「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」は古くは映画『逢びき』や『七年目の浮気』で使用され、近年でもフィギュア・スケート演技やドラマでも使用されているクラシックの人気曲だ。本来3つの楽章からなる約30分の大作だが、映画の中では第1楽章の一部分が演奏されている。

「この曲は通して聴くとひとつの人生をたどるような、一本筋の通った作品です。1楽章は暗い情熱に満ちていて、困難に立ち向かうイメージですが2楽章になると、空が朝に向かって白み始めるように、希望の光が見え始め、3楽章は困難に打ち勝った誇りに満ちた輝かしい曲です。全楽章通してみると、どんな困難も克服できると思える、力が湧いてくるような傑作です」──蔵島由貴

「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」は、どこか映画『Flowers』の内容ともリンクするテーマを持った楽曲といえそうだが、試写を見て蔵島由貴は3回くらい泣いたとか。「様々な女性の人生が描かれていますが、家族の愛情に支えられながら、困難を克服していく主人公たちの心の変化が見どころだと思います」と映画を語るが、女優に興味はあるかと訊くと「ピアノを演奏するシーンには、機会があればぜひ出演させて頂きたいと思います。また、イタリアに留学していたので、イタリア語を生かせるようなシーンであれば、お役に立てると思います」と、やはり心の中はいつもピアニストのようだ。

蔵島由貴は7月20日(火)に杉並公会堂で、8月末に日経ホール(千代田区)でリサイタルを開催、映画『Flowers -フラワーズ-』は6月12日(土)から全国東宝系で公開になる。

(C)2010『FLOWERS』製作委員会

『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』
TOCE-56016 2,000円(税込)

◆蔵島由貴レーベルサイト
◆蔵島由貴オフィシャルサイト
◆蔵島由貴オフィシャルブログ
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