パリ<JAPAN EXPO>にて、出演アーティスト作品を配信実証実験

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7月1日よりフランス・パリで開催される欧州最大級の日本のポップカルチャーイベント<JAPAN EXPO>。年を追うごとに拡大をみせ、2010年は550のブース出展と18万人の来場者が予想されている。

このフェスにて、興味深い実証実験が行なわれる。「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)」と経済産業省とバウンディが企画連動し、同イベント出演アーティストの楽曲をフランスで配信し、<JAPAN EXPO>と連動した日本のコンテンツがいかに配信の実績を生み出すかを調べようというのだ。

<JAPAN EXPO>の各イベントの中でも重要なものが、J.E.LIVE HOUSEという巨大なホールで行なわれる日本のアーティストのライブパフォーマンスだ。過去にはAKB48やSCANDALなどがブレイク前に出演し、フランスの音楽ファンを熱狂させ日本に逆輸入されるという現象を起こしてきた。今回は<JAPAN EXPO>でのライブが、フランスをはじめとする現地の音楽ファンにどう影響を与え、実際の楽曲購入に結びつくかを、音楽配信通して検証することになる。

<JAPAN EXPO>のJ.E.LIVE HOUSEに出演するアーティストから6組が2曲ずつ楽曲を提供、12曲を『Sound of Japan 2010 - appear on JAPAN EXPO-』という配信用のデジタルコンピレーションアルバムとしてリリースする。コンテンツとユーザー層を分析し、今後の日本コンテンツの海外供給に関しての情報を収集することが目的だ。

ここで得られる情報およびその販売に関するマーケティング活動のノウハウは、日本アーティストの海外展開を検討する有力な材料となり、コンテンツ/ソフトという日本の重要な輸出商品を展開していく上で非常に有益なものになる可能性がある。今回の試みが、海外において日本のコンテンツ/アーティスト/楽曲への興味と理解が深まっていくキッカケとなり、さらにそれが音楽産業振興や文化交流などにつながることを、深く願っているのだ。

『Sound of Japan 2010 - appear on JAPAN EXPO-』
参考小売価格:1曲ごとダウンロードの場合0.99ユーロ、アルバム全体でダウンロードの場合9.99ユーロ(あくまでも参考価格であり、配信サイトによって販売価格は異なります)
販売時期:2010年7月1日(木)~
配信(販売)サイト:FNAC、Amazon、Virjgin Megastoreなどフランスの有力音楽配信サイト
1. ANIPUNK「Pegasus Fantasy(ペガサスファンタジー)」
2. ANIPUNK「Ramu No Love Song(ラムのラブソング)」
3.die!!die!!color!!!「 Ride on track, Need your fuck」
4.die!!die!!color!!!「 Silence」
5.GIBIER du MARI「One of Love」
6.GIBIER du MARI「Chiwawa & Joe(チワワ&ジョー)」
7.Noriyuki Iwadare「Theme of GRANDIA(グランディアのテーマ)」
8.Noriyuki Iwadare「Sentou 1(戦闘1)」
9.√thumm(Root thumm)「harukami」
10.√thumm「FUJI」
11.ViViD「Precious」
12.ViViD「Kimikoi」

■ANIPUNK(アニパンク)
ボーカルのGERU-C閣下を中心とし、鬼才溢れる5人のメンバーで成るANIPUNK。GERU-C閣下は日本アニソン界の総帥であり、カリスマアニソンDJとして数々の有名イベントでプレイ。またアニメだけにとどまらず多彩な活動を展開、ハードコアラップグループZINGのリーダー、カリスマラッパー「MC 仁義」としても活躍。ANIPUNKのベーシストhigo viciousは著名なプロスケーターであり、また自身のファッションブランド「RISK」を持つパンクファッションリーダーとしても知られる、リアルパンクの伝道者。また「カリスマラジオパーソナリティ」の名を持つ井手コウジも作曲/編曲、ラッパー、ギタリスト、プロデューサー、音響技師等、多彩な顔を持っている。

■die!!die!!color!!!(ダイダイカラー)
die!!die!!color!!!は2001年に結成された、デジタルハードコアポップユニット。現在のメンバーは、Shinbo (Guitar&Programing)、ANNA (Vocal)、TAKENAKA (Voice&Programing)、Shige666 (Synth&Scr&Programing)の4人。結成当初はDHR (DIGITAL HARDCORE RECORDING)を意識したデジタルハードコアサウンドを中心に活動。その後幾度かのメンバーチェンジを経て、現在のドライブ感溢れるトラックとヘビーなギターによるポップ&アッパーなサウンドへ変換。現在日本各地においてライブ活動を行なっている。テクノ、J-POP、ハードロック、ヘビーメタル、ハードコア等、幅広いジャンルに渡る音楽にインスピレーションを受けた、今までにない音楽/音を聴かせる。

■GIBIER du MARI(ジビエ ドゥ マリ)
女優、パフォーマーなどマルチな活動を続けている夏木マリが、斎藤ノブ(perc)、久米大作(key)、樋口晶之(dr)、ichiro(g)、高橋“Jr”知治(b)と結成したブルース・バンド。

■岩垂徳行(イワダレ ノリユキ)
作曲・編曲家。長野県松本市出身在住。大学在学中にほぼ独学で作曲の基礎を築く。4年間のバンド活動のあと本格的にゲームミュージックの作曲を始め、現在に至る。その楽曲は国内外でも評価が高く、幅広い年齢層の共感と賞賛を得ている。1991年「ルナ~TheSilverStar」でメガドライブ部門最優秀音楽賞を、97年「グランディア」でサターン部門最優秀音楽賞、2000年「グランディア2」でドリームキャスト部門最優秀音楽賞を受賞。その他、東京ディズニーリゾート、Yosakoiソーラン祭りなどのショー・イベント音楽、HAYダンスカンパニーをはじめとするダンス・ミュージカルなどの舞台音楽、テレビ・ラジオの音楽など多方面に活動を展開している。

■√thumm(ルートサム)
√thummが放つハッピーな音楽は、和のメロディとエレクトロサウンドを融合、そしてヴィンテージ・シンセを使う等、他とは一味違うスタイルを持つテクノバンド。√thummのメンバーは4人。ボーカルにLio、ギターにSujin、ベーシストにBenjamin AKAIそしてドラムに、JAPPY。このJAPPYこそが√thummのマスコットであり、グループのリズムを叩き出す人物である。このウサギとネズミの間をゆく不思議なマスコットが、常に√thummのエネルギッシュなステージに登場、さらに会場を盛り上げている。

■ViViD
2009年結成。メンバーはシン(Vocal)、零乃(Guitar)、怜我(Guitar)、イブ(Bass)、Ko-ki(Drum)の5人。今までにシングル4タイトル、ミニアルバム1タイトルをリリースしている期待のビジュアル系バンド。
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