メタリカ、ドキュメンタリー映画を作ったことを後悔

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メタリカのラーズ・ウルリッヒ(Dr)は、バンドのドキュメンタリー映画『Some Kind Of Monster(邦題―メタリカ:真実の瞬間)』(2004年)を制作したことを後悔しているそうだ。同作品はもともと、アルバム『St. Anger』のレコーディングをドキュメントするためだけに作られるはずだったのが、結局、メンバー間の亀裂や苦悩など危機に直面したバンドの姿を赤裸々に映し出す、よりパーソナルな内容になった。だからこそ多くの人に感動を与えたのだが、ウルリッヒ自身はそれを恥ずかしく思っているようだ。

◆映画『メタリカ:真実の瞬間』予告編

Dotmusicによると、ラーズ・ウルリッヒはこう話しているという。「ノエル・ギャラガーに会うたびに、映画の一節を引用される。独り歩きしているんだ」「たくさんのミュージシャンがこういう時期を経験しているのはわかってる。でも、必ずしも彼らはそれを映画にして世間と分かち合おうとするほどバカじゃない」

現在のメタリカは、映画が制作されたときとはまったく違うバイヴが流れているという。「バンドにはいま、いいバイヴがある。みんな楽しんでいるし、うまくやっている。気楽で快適だ」。だからこそ、あの状態を公けにしたことを悔やんでいるのかもしれない。

『メタリカ:真実の瞬間』はファンの間で絶賛されただけでなく、Independent Spiritアワードも受賞、ドキュメンタリー映画として高い評価を得た。

Ako Suzuki, London
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