X JAPAN、ザ・ビートルズに続く「ジャパニーズ・インベージョン」

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8月8日米国シカゴにて開催された<ロラパルーザ>で全米デビューを果たしたX JAPANを、全米メディアが注目している。

◆X JAPAN@<ロラパルーザ>画像

ロサンゼルスタイムス、シカゴサンタイムスで大きく報じられたことは先にお伝えしたとおりだが、現在では、地元シカゴの雑誌「TIME OUT CHICAGO」を始め、全米で約40のメディアで紹介されるという状況にある。全米ネットワークテレビであるABC WorldNews with Diane Sawyerでは、8月10日全米のプライムタイム(LA現地時間18時30分と19時の2回)で大きく特集が組まれた。

番組では、「アメリカにおいては“YOSHIKI”という名前を聞いたことはおそらくないだろう」としながらも、すでに<ロラパルーザ>での熱狂振りを報道、一般社会での認識と、コアなロックファン/クール・ジャパンに敏感なオーディエンスからの熱い支持との大きなギャップにスポットを当て、X JAPANというどでかい津波が全米に襲いかかるその状況を、慌てて伝えているかの状況だ。

彼らは、YOSHIKIの全米進出をジャパニーズ・インベージョンと表現している。これは約50年前に起きたザ・ビートルズによる「ブリティッシュ・インベージョン」をなぞったもの。数々のイギリスのアーティストがアメリカをはじめ世界中でヒットを放ってブームを巻き起こし、その後の音楽業界に大きな影響を与えた現象が「ブリティッシュ・インベージョン」。今、X JAPANによる「ジャパニーズ・インベージョン」が起こる様子を、固唾を呑んで見守っている状況にある。全米が注目しているというのはそういうことだ。

ABCでは、2010年秋には全米ツアーも始まり、アメリカでは初となる英詞のアルバムの発売も控えていることを報道しており、その結果を興味深く冷静に見届けようとしている。X JAPANの全米ファーストシングルは、「JADE」。ミックスエンジニアはAndy Wallace、マスタリングエンジニアはHowie Weinbergが担当した作品だ。

全米ツアーは9月25日からロサンゼルスを皮切りに、オークランド、シアトル、バンクーバー、シカゴ、トロント、そしてニューヨークの全米7カ所8公演となる。詳細は米国現地時間の8月16日に発表となる。おそらくYOSHIKIのTwitterでつぶやかれるのが最初の発表となるはずだ。

日産スタジアムでは、スペシャルゲストとしてTAIJIの出演も正式発表となった。全ての歯車が絡み合い、新生X JAPANの咆哮は、日本のみならず全米にも響き渡る前代未聞の状況をついに生み出すこととなった。次なるステージへ羽ばたくべく、痛みを伴いながらも新たな形へ進化・変態を続けてきたX JAPANの現在こそ、地球規模で叫ぶ最終形の姿なのだろう。
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