ToshI、YOSHIKIとソロプロジェクトを再始動

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X JAPANのToshIが、9月下旬、幼なじみのYOSHIKIにあてた曲「クリスタルピアノのキミ」で7ヵ月ぶりにソロ活動を再開する。2011年1月からはバンド活動と並行し、ToshI feat YOSHIKI名でYOSHIKIとともに国内でコンサートも予定している。「新人として、再デビューと思っている」と話すToshIに聞く。

◆ToshI画像

ToshIは2009年10月、肋間神経痛を発表し活動を休止。心労からボーカリストの命である声が出なくなる状態が続き、音楽はもうできないと考えた時期もあった。2010年1月に、米ロサンゼルスであったX JAPANのプロモーションビデオ撮影も声が出せぬまま、迷いの中の参加だったが「ENDLESS RAIN」の収録中、ToshIがYOSHIKIの元に歩み寄る場面。少し早く出向いてしまったToshIはドラムを叩くYOSHIKIに「あ、早く来ちゃった」とかすれた声が出た。自身でも「あれ?いま声が出た?」と戸惑ったそうだが、多くを語らなくても分かり合えるYOSHIKIと時間を共有したことで絶望的な状況を脱した。「YOSHIKIの存在があったから、声が戻ってきた」と感謝する。

帰国後、心労の原因であった、自己啓発セミナー団体、前妻との関係に終止符を打つことを東京都内で発表。2月24日には過去との決別を宣言したソロコンサートを赤坂BLITZで開き、再起を誓った。バンドメンバーが集結した同公演を中心で支えたのはYOSHIKI。盟友へ感謝を込めて制作したのが新曲「クリスタルピアノのキミ」だ。5月にロサンゼルスに拠点を置くYOSHIKIの元へ曲を届けると、涙を流してよろこび「2人のプロジェクトをやりたいね」と話がふくらんだ。自身の経験から楽曲には「頑張っている人に肩の力を抜いてという気持ち」も込められている。

「声を失ったことは僕にとって人生の大きな転機」と話すToshIは、逆境を乗り越え「原点に戻った」と力を込める。「泥沼に足を引っ張られたり、これ以上ないほど怖い思いもしてきた。でも自分たちがブレずにまっすぐ進んでいく。泥があっても覚悟。YOSHIKIと2人で心強く、愚痴もいいながら最終的に“ヨシキっちゃう(=ブッち切る)”。バンド活動もソロも前を向いてただやるだけ」と前向きだ。

「歌の寿命はそう長くない。X JAPANとしてソロとしていつまで歌えるか分からない」。ドキッとする発言も飛び出したが、「やるだけやってみようと話している。強行突破。ビーンと真っ直ぐ駆け抜けます」と意気込んだ。

◆ToshIマイスペース

取材・文・撮影●西村綾乃
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