時代は「ラップ歌謡」で決まり…かも

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「DA.YO.NE」から珍企画モノまで、歌謡曲/J-POP界のラップを236枚厳選紹介した、今まで見たこともない「ラップ歌謡大百科」というゴキゲンなディスクガイドが出版されているが、この冊子を元にした『ラップ歌謡』なるCDが2枚同時にリリースとなる。

◆ラップ歌謡、有象無象の雄姿

この冊子によるならば、「ディスコ歌謡」を70年代、「テクノ歌謡」を80年代とするならば、90年代はこの「ラップ歌謡」で決まりなんだとか。1994年に発表された小沢健二とスチャダラパーによる「今夜はブギーバック」と、EAST END×YURI「DA.YO.NE」の大ヒットでラップ歌謡は日本全国へと広まりつつも、その前後で竹の子のように誕生したラップソングは、歌謡史の日の目を浴びぬうちにお宝のように埋もれ、そのまま21世紀に突入。

日本のヒップホップ・ミュージックとは異なる独自の進化を遂げ、歌謡曲の世界からラップへとアプローチしていった果敢なる楽曲の数々が、ついにここに発掘されたということだ。知る人もナカナカいない仙台限定「牛タン・ラップ」や、桂ざこば師匠の自主制作盤、そしてメジャー各社からのあの曲この曲…と、珠玉のラップ歌謡がドカンと一挙大放出。

にやりと笑うか、ビビッと電量が走るか、はたまたピリリと効いたヒップホップ・スピリットに感銘を受けるのか、あるいは絶句してしまうのか、それはあなたの感性次第。

ラップ歌謡(第一弾)『フォローしてちょうだい』
PCD-18640 ¥2,500(税込)
1.M.C.コミヤ「ケンタイキ」
2.安達祐実「どーした!安達」
3.DiEZEL from JPS「たまごっちフリーク」
4.たんたろう「牛タン・ラップ」
5.ストロングマシーンWe are No.1「若松市政&アフリカ」
6.YLA-MAGO「TYO ROCK」
7.砂東由香利「わい!わい!わい!」(「サイボットロボッチ」エンディング曲)
8.ザ・ナンバーワン・バンド「うわさのカム・トゥ・ハワイ」
9.メッケ隊「STYLIST A GO-GO!!」
10.桂ざこば「尽くさんかい」
11.L.L.COOL J太郎「J.Said Kock You Out」
12.ジャドーズ「IKASMAN」
13.ninako「プラネット・オブ・ジ・エイプ」
14.五十嵐寿也「ぶっちぎりバトルハッカーズ」
15.ユリオカ超特Q「HAGE=RAP~ハゲ革命★始まりの合図」
16.深津絵里と中上雅巳「NIGHT-CLUBBING」

ラップ歌謡(第二弾)『あの娘にカセットあげよう』
PCD-18641 ¥2,500(税込)
1.リアル・フィシュ「ジャンクビート東京」
2.クレイジーケン「黒猫のファンク」
3.下町兄弟「War War!Stop It」
4.小島あやめ「あやめのドレミ」
5.山田邦子「邦子のかわい子ぶりっ子」(バスガイド編)
6.谷啓「怪奇ラップ現象」
7.星井七瀬「恋愛15シュミレーション」
8.AKIRA(EMOTO+SAKATA)「ほいじゃが」
9.さかなクンwith 山口瑠美「さかな de ラップ」
10.なな子&BENCO「チューチューパッパ」
11.L.L.BROTHERS「L.L.ブラザーズのテーマ」
12.12FRIENDS「Y.F.ZOMBIE COMPANY」
13.C-C-B「ないものねだりのI Want You~ゼイ肉Mix」
14.野坂昭如 Dani Earth (Drum'n Bass Mix)「ダニアースの唄」
15.野村沙知代「SUCH A BEAUTIFUL LADY」
16.BRAND NEW MONKEYS「ヤングGO!GO!~カセットは顔で選ぼう」
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