音楽の経験のないユーザーでも超簡単に楽曲ができる「Singer Song Writer 9 Standard」特集

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Singer Song Writer 9 Standard 特集

充実のアレンジ機能で多彩なジャンルの伴奏を一瞬で完成 音楽の経験のないユーザーでも超簡単に楽曲ができる

コード進行をもとにした伴奏作成がとてもカンタンなことはわかったけど、楽器の経験がないという人にはそのコード進行がわからないはず。Singer Song Writerならそんな人もしっかりサポートしてくれる。

メロディが入力できた、コードは判定してもらおう

メロディは思いつく、データの入力もなんとかできた、という人ならコードは作成したメロディデータから判定してもらうことができる。「コード自動判定機能」では、メロディ、あるいは複数パートからの判定が可能だ。判定はメロディの構成音だけでなく、コード進行パターンのデータベースなどから解析し、コードの前後関係なども含めて行われるので、同じ曲でも範囲の指定方法によって判定結果が異なる。うまくいかない場合は、Aメロ、サビと分けて判定させたり、1フレーズ単位で区切ったりすることでうまくいくこともある。

コード判定ダイアログ。小節や調、判定材料となるトラックなどを選択。
判定されたコード(アレンジパネル)進行。4つの候補が出るので、ここからイメージに合うものを行単位または小節単位で自由に選択。

タイナカ サチ コード自動判定機能をチェック!

続いてサチさんに試してもらったのが「コード自動判定機能」。MIDIキーボードでリアルタイムレコーディングしたメロディに対して判定。判定された1~4の候補をそれぞれ試聴し、合っているかどうかをジャッジしてもらっている。その結果は……。


マイクを使って鼻歌でメロディパート入力
マイク入力をMIDIに変換。入力レベル調整のほか、チューニング設定も用意。男声の場合は実音よりも1オクターブ上で判定してくれる。

思いついたメロディの音程がわからない、音の長さが何拍分なのかわからない。楽器の経験がなければ当たり前のこと。そんな場合は「シングtoスコア 鼻歌入力」を使ってみよう。マイクなどから入力した歌声や楽器の音をリアルタイムに演奏情報(MIDI)に変換する機能だ。慣れないとなかなかむずかしいが、ビブラートを効かせない、「あー」「まー」「るー」などいろいろな発音で安定しやすい音を試す、スタッカート気味に歌う、といったことをすればより精度はより向上する。また、パソコン内蔵のマイクよりもオーディオインターフェイス+外部マイクのほうがよい結果になる。このほか、いったんオーディオトラックに録音したデータをMIDIデータに変換する機能も用意される。


タイナカ サチ 鼻歌入力をチェック!

歌の音程には自信があるサチさんも、歌い方のコツを習得するまでには若干時間を要したが、コツを掴んで慣れてくればそこそこ安定した音符入力が可能に。入力後の修正は必須だが、なにもないところから始めるよりは断然ラクなはず。掲載したオーディオのサンプルは、サチさんのボーカルのあと、判定されたMIDIでの演奏を収録している。


オーディオサンプル
メロディもコード進行もおまかせで?

映像のBGMをカンタンに作りたいという用途なら、メロディもSinger Song Writerに作ってもらうのが手っ取り早い。「コードを判定」をONにすれば、コード入力も行ってくれるので、あとは前段で触れたアレンジ機能で伴奏をつければあっという間に曲ができあがる。サンプルは、「メロディ生成」で作成したメロディとコード進行に伴奏をつけたもの。

メロディ生成のウィンドウ。指定小節ぶんのメロディを生成し、試聴、リストビューに追加。この中から気に入ったものをスコアに入力していく。
スコアエディタでメロディを入力したい位置にカーソルを移動し、メロディ生成ウィンドウの「入力」ボタンでメロディが入力。

楽器はできないけどコード進行から作ってみたい、という場合は、コード進行のデータベースが役に立つ。ソングエディタのリストウィンドウのコードパネルには2小節単位のコード進行が多数収録されており、「前のコード」を指定すれば、1つ前のコードからのコード進行のつながりを考慮して、最適なコードをしぼりこんで表示してくれる。メロディ付きのコード進行データもあるので、メロディを同時に作成することも可能だ。コード進行の勉強にも一役買ってくれるはず。掲載したサンプルはメロディ付きのコード進行を利用。

コードパネルでは多数のコード進行を試聴・選択できる。気に入った進行をソングエディタにドラッグ&ドロップしていけば、コード進行の流れを組み立てることができる。
オーディオサンプル
ヒット曲のコード進行を無料で配布

さらにうれしいことに、最新ヒット曲や人気アーティストの楽曲のコード進行がカンタンに手に入る方法もある。これなら、コード進行入力の手間なく、さまざまなアレンジを楽しむことができるというわけ。

Singer Song Writerの公式サイトでは、自身の作曲やアレンジに応用できるコード進行データが無料で提供されている。これらデータは、Singer Song Writerを購入、ユーザー登録すればダウンロード可能になる。楽器練習やカラオケデータ作成にも便利なこのデータ。体験版ユーザー向けにもサンプルデータが1曲提供されているので、まずはそちらをチェックしよう。
http://www.ssw.co.jp/products/chord_download/index.html


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