全編アコースティック楽器による<ライブ・イマージュ・ヌーヴォー>公演レポ

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2010年で10年目を迎えるヒーリング系コンサート<ライブ・イマージュ>のスピンオフ企画、全編アコースティック楽器による演奏の<ライブ・イマージュ・ヌーヴォー>が9月25日(土)渋谷オーチャードホールで開催された。

◆<ライブ・イマージュ・ヌーヴォー>画像

▲羽毛田丈史
▲松下奈緒
▲NAOTO&松谷卓
オープニング・アクトには女声5声のグループAura(アウラ)が登場し、アカペラでクラシック楽曲を披露。続いての本編では、トップバッターとして<ライブ・イマージュ>シリーズの音楽監督を務めてきた羽毛田丈史が映画『ハナミズキ』のテーマ曲、TVドラマ『ROOKIES』のメインテーマを、じっくりとピアノで演奏。

次に登場した二胡奏者のウェイウェイ・ウーは、他の出演者に比べると知名度は低いものの、2009年秋に大ヒットした医療ドラマのメインテーマが奏でられると、その郷愁感を誘う二胡の音色でたちまちオーディエンスを引き込んでいく。そして4番目に舞台に上がったのは、今や女優として知られる松下奈緒。奇しくもこの日は連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の最終回放映日で、朝から3回見てきたという彼女は『10ヶ月近く、村井布美枝(水木しげるの妻役)をやってきて、布美枝の事が大好きになりました。終わってしまって、さみしいです。』とコメントし、同ドラマの主題歌のいきものがかり「ありがとう」をピアノ演奏し、集まった2100人の観衆を魅了した。

<イマージュ・ヌーヴォー>公演の中盤、しっとりした松下の世界の対極にあるアグレッシブなクラシック・ギターを披露したのは木村大。ヘヴィメタル・ファンからも一目置かれているという、その超絶速弾きテクニックを縦横無尽に駆使し、会場を熱いスペインの世界に誘う。

続いては<ライブ・イマージュ>のレギュラー・メンバー、松谷卓。聴けば誰もが知っているお茶の間でお馴染みの「TAKUMI / 匠」のテーマ等、3曲を安定感ある演奏で聴かせる。

最後に登場したのは、イマージュ・オーケストラのコンサート・マスターを担当してきた金髪のヴァイオリン奏者NAOTO。音楽監督の羽毛田丈史と共に、長い間、<ライブ・イマージュ>を陰で支えてきたNAOTOに対して、最後の曲では、松谷卓、松下奈緒の2人のピアニストが参加し豪華なコラボレーションが実現。

アンコールでは全出演者が舞台に集まり、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を全員でパフォーマンス。各々のミュージシャンがソロパートを披露する素晴らしいエンディングで2時間のコンサートは幕を閉じた。<ライブ・イマージュ・コンサート>の定番アンコール曲は「マイ・フェイバリット・シングス」。今後、イマージュ・ヌーヴォーがシリーズ化されるようであれば、この「ラプソディ・イン・ブルー」が定番アンコール曲になりそうだ。

<ライブ・イマージュ・ヌーヴォー>
9月25日(土)
@渋谷 Bunkamuraオーチャードホール
●オープニングアクト:Aura/アカペラ・コーラス
・トルコ行進曲  
・アメイジング・グレイス
●羽毛田丈史/ピアノ
・Lighthouse on the Hill(映画『ハナミズキ』より)
・ROOKIES~愛のテーマ~
●ウェイウェイ・ウー/二胡
・JIN - 仁 - Main Title(TBS系日曜劇場『JIN~仁』より)
・リベルタンゴ
●松下奈緒/ピアノ
・f(Sony "VAIO"CM曲)
・ありがとう(連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』より)
●木村大/ギター
・スペイン
・Cavatina
●松谷卓/ ピアノ
・ S
・TAKUMI / 匠(朝日放送・テレビ朝日系『劇的大改造ビフォーアフター』より)
・ルーマニア民俗舞曲Sz.56より(共演:NAOTO)
●NAOTO/ヴァイオリン
・Thanatos
・Sanctuary
・エカテリーナのための協奏曲(共演:松谷卓/松下奈緒)
●アンコール / 全員
・ラプソディ・イン・ブルー
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