安全地帯、全身全霊のライブ@武道館

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10月6日、安全地帯全国ツアー追加公演を18年ぶりの日本武道館で開催、大盛況の中全国ツアーのファイナルを飾った。

◆安全地帯画像

18年ぶりの日本武道館は、圧倒的な迫力と存在感でパフォーマンスを展開、今までの報道のイメージを覆す全身全霊のライブを終始展開した。一気に、会場に歓声が上がり、今回のツアーでおなじみ、1曲目の「じれったい」の演奏とともに、「止まらないー。武道館の夜」と歌い、前日に続く18年ぶりの武道館を、いつにも増した気合と意気込みを見せ付けた。

安全地帯のライブは、舞台設営もシンプルなだけに、演出はまさに演奏とパフォーマンスに委ねられている。その後も「熱視線」「好きさ」と代表的なヒット曲を連発、往年のファンの歓喜の声と魂のこもった歌声が響き渡り、会場は一気にひとつとなっていった。

「プルシアンブルーの肖像」「月に濡れたふたり」では、大人のムード、セクシーさを醸し出す安全地帯ならではの世界観でオーディエンスを引き付ける。温かい声援とともに、始まったアコースティックライブは、「帰ってきたよ!」と、玉置浩二の呼びかけからはじまり、感謝とともに熱いメッセージがオーディエンスに送られた。

「アンコール公演ということで、こんなに沢山の方が見に来てくれて、最高です!安全地帯のメンバーが全員生きてる!元気!そして、最高のサポートメンバー、3年間どうしようもなかった僕を、ステージに上げてくれたスタッフ、ありがとう。僕は自分の中に愛がある。愛があるから、こけるし倒れるし、ワイドショーのネタになる。うまく器用にこなせない。(そして)皆さんの心の中に愛があるのを信じています。だから見に来てくれてる。日々いやなことがあるから、でもその分、愛がある。今日は、いい歌で(皆さんに)返したいと思います。これからも、歌い続けるので、いつか皆の愛がひとつになるといいなと、思っています。」

アコースティックライブは「ワインレッドの心」から始まり、ファンも会場の真ん中に集まるメンバーを見守り、温かいライブが続く。

「陽水さん、いい詞を書いてくれてくれてありがとう。」とのメッセージとともに、「恋の予感」を歌い上げ、本日は、スペシャルバージョンとして、急遽、ソロ時代の「田園」を歌い、「みんな、ここにいる。愛はどこにも行かない」とメッセージを込めて歌う等のサプライズも登場した。

また、親交が深かった韓国歌手パク・ヨンハ(享年32歳)との、出会い、曲を作ったエピソードや思い出を語りながら、「パククンまたな。」とメッセージを送り、「パク・ヨンハとみんなに贈ります」と「Friend」を熱唱。MCもより特別で心に響く温かい演奏が続いた。

アコースティックの後は、会場から登場し「おれの声は届いているかー」と熱く呼びかけ、アップテンポな「Lonely Far」「どーだい」を熱唱。その後、完全復活を示した最新曲「雨」「オレンジ」を歌い上げ、30年に渡る代表曲に引けをとらない存在感と素晴らしいメロディーで会場一体を惹きつけ、最後は「悲しみにさよなら」を会場全員で大合唱、数々の困難を乗り越えてきた安全地帯の圧巻の演奏は、会場8000人の心の隅々まで響くライブとなった。

5人の肩を組んでステージに挨拶、抱き合い、ステージを去る姿に、短期間では成せない温かく強い連帯感が伝わり、場内が明るくなるまで歓声はいっこうに鳴り止まなかった。

全国ツアーの日本最終公演ファイナルとなったこの武道館の様子は、11月4日にWOWOWで独占放送、さらに12月8日には、この武道館のライブ映像と、同ツアーのバックステージのドキュメントを収めた2枚組DVD『安全地帯“完全復活”コンサートツアー2010 Special at 日本武道館~Starts & Hits~「またね…。」DVD』の発売も決定となった。
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