すべてが完璧、倖田來未のビルボードライブ

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ライヴ前半が、ビルボードライブ東京のフォーマルでラグジュアリーなムードで展開したライヴだとすると、倖田來未らしさが爆発したのが後半。アンコールも含めて70分と決められているこの公演時間の中で、「アンコール前の一度袖に引っ込む時間をなくせば、その時間を使ってみんなの前でもう一曲歌えるから、今回はアンコールをなしにしました。」と、倖田來未の潔い宣言が出ると、オーディエンスも大喜び。

ファンの背中を押せるような曲を書きたいと思って作った「You're So Beautiful」では、投げキッスが飛び出し、「小さな恋のうた」では、大きなクラップと大合唱でステージとオーディエンスは一体に。さらにバンド紹介でハード、ムーディー、セクシーなグルーヴが会場を満たすと、オーディエンスも総立ちとなって、そのまま「め組のひと」へとなだれ込む。

「みなさんこの曲、ご存知ですよね! お酒もじゃんじゃん飲んじゃってください!」と、長い髪を振って煽る倖田來未。そんな彼女のパフォーマンスを受けて、みんな一斉に踊り出す。レーザービームも飛び交って、さながらビルボードライブ東京は、倖田來未を囲んだパーティーのような様相だ。

いつもの、いや、ステージが近いぶんだけ、いつも以上に感じられるパワーとアグレッシブさで魅せた倖田來未のライヴ。ラストナンバー「走れ!」では、スカートを裾をフラッグのようにはためかせ、髪を振り乱してシャウト。最後に全員でジャンプを決めて、倖田來未はステージを降りた。オーディエンスからの大歓声とスタンディングオベーションは、倖田來未、そしてバンドメンバーがステージから姿を消しても、しばらくやむことはなかった。

「10周年を迎える節目として、ヴォーカリストとして“歌”だけで、改めて勝負してみたいという想いから、今回、ビルボードライブが実現することになりました。大人のしっとりした空間で、ゆっくりとお酒やお食事、そして会話を楽しみながら観て頂くステージは初めてでしたし、普段、わたしのライヴを観たことがないという方も今回は見に来てくださったようで、とても新鮮でした。また、機会があればぜひビルボードライブでライヴをしたいですね。」── 倖田來未

◆倖田來未 オフィシャルサイト
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