佐野元春、六本木の夜景をバックに30周年プレミアムライブ

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1980年にシングル「アンジェリーナ」でデビューして以来30年、音楽シーンの最前線を走り続けてきた佐野元春の30周年アニバーサリープレミアムライブが10月22日に開催され、その模様が2011年1月3日に放映することが決定した。

◆佐野元春、30周年プレミアムライブ~拡大画像~

佐野元春は、その30年間のキャリアの中で数多くの名曲を発表するかたわら、ヒップホップやポエトリーリーディングなど常に斬新な手法による表現活動を行なってきた。デビュー30周年を迎えた2010年、佐野元春はセルフカバーベストアルバムやベストセレクションアルバムのリリース、3つの異なるバンドによるライブツアーなどアニバーサリーイヤーに相応しい活動を精力的に行なっている。

全国クラブ・サーキット・ツアー<ソウルボーイへの伝言>スタート前日にあたる10月22日(金)に東京ミッドタウン ビルボード東京にて開催されたこのライブは、WOWOW加入者と佐野元春公式ファンクラブ「mofa」会員のみを招待して行なわれた。佐野元春の30周年アニバーサリーを記念して開催されたこのプレミアムライブは、当日だけのスペシャルな演出もあり、誰にとっても“特別な夜”となった。

ライヴのオープニングでは、WOWOWスペシャルドラマ「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」のダイジェスト映像を上映。これは、林遣都が演じる主人公・ハルが、ニューヨークの教会で佐野元春の詩「国籍不明のNeo-Beatniksへ捧ぐ」をぽエントリーリーディングし、長渕文音が演じるダンサー・デイジーが同時通訳するシーンがハイライトシーンとして描かれている。そのダイジェスト映像の上映に、詰めかけたファンは、ハルのポエトリーリーディング・シーンを通じて、佐野元春の詩が時代を超えた普遍性を持っていることを改めて体感し、佐野元春の世界に酔いしれた。

続いて行われたプレミアムライヴでは、佐野元春の30年のキャリアを彩る名曲の数々をアンコールを含めて全16曲、約一時間半のライヴが展開された。バンドメンバーには「ザ・コヨーテ・バンド」のメンバーに加えて、「ザ・ホーボーキング・バンド」の井上富雄(B)が参加。30周年アニバーサリーとして、3つの異なるバンドと3つのツアーを展開している佐野元春だが、2つのメンバーが交わる一夜限りの特別編成となった。

必要最小限のMCだけを挟んで全力疾走の1時間半。佐野元春の確固たる世界観と自信にあふれたパフォーマンスは見ごたえ十分。そのグル―ヴ感、佐野元春のパフォーマンスの充実感、そして楽曲の持つパワーを観客の全身に感じさせる内容となった。ライヴ途中で、ステージ後ろのカーテンが開けられると、そこは六本木の街並み。それを見降ろしながらという、普段ではお目にかかれないスペシャルな趣向で、ライヴは大盛り上がりのうちに幕を閉じた。

WOWOWでは、2011年1月3日に、WOWOWスペシャルドラマ 堤 幸彦×佐野元春「コヨーテ、海へ」、そして佐野元春30周年アニバーサリー特別番組(タイトル未定)の放送が決定しているが、ビルボードライブ東京でのライブの模様はその特別番組の中でも紹介する予定になっている。

撮影:菊地英二

<セットリスト 2010.10.22 @東京ミッドタウン ビルボードライブ東京>
1.星の下 路の上
2.荒地の何処かで
3.君が気高い孤独なら
4.Us
5.夜空の果てまで
6.世界は誰の為に
7.ジュジュ
8.月と専制君主
9.レインガール
10.ぼくは大人になった
11.約束の橋
12.ヤングブラッズ
13.ダウンタウンボーイ
14.アンジェリーナ
アンコール
15.ヤァ!ソウルボーイ
16.ヤングフォーエバー

◆佐野元春 オフィシャルサイト
◆佐野元春 レーベルサイト
◆WOWOW オフィシャルサイト
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