カラオケを超えたカラオケシステム、第一興商「LIVE DAM」

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2010年10月に発表された第一興商の新フラッグシップモデル「LIVE DAM」がビッグエコーをはじめ、各店舗に設置され始めた。たまたま入ったカラオケ店で触れたという人もいることだろう。

ところで、今回の新機種はどこが新しく、どこがすごいのか。“カラオケを超えたカラオケ”と言わざるを得ないこのエンターテインメントマシンについて、今回は詳しく紹介しよう。若い世代を中心に「カラオケは“DAM派”」というこだわりを持っている人たちは新機種LIVE DAMのポイントを、そこまでこだわりを持っていなかったという人は、LIVE DAMの魅力を感じてもらえれば幸いだ。

■ サウンド

まずはカラオケのキモといえるサウンド面。今回、DAMの特徴のひとつでもある生音演奏曲は「Premier DAM」の2倍の曲数(14,500曲)に増加している。さらに、「恋しくて」ほか、名曲を世に発表しているビギンの楽曲は、本人たちの演奏による音源を用意。midiデータによる味気ない演奏とは違う、ミュージシャンたちの血が通ったグルーヴやプレイをバックに歌うこと。それはまさに単なるカラオケではなく、自分のために用意されたライヴステージといっても過言ではないだろう。

ちなみに、世間のニーズに合わせて、LIVE DAMでは“初音ミク”を用いて世間に発表された楽曲のラインナップも強化されたのはポイントだろう。またこれ以外にもボイスチェンジ機能や、拍手・歓声・指笛などのSE(サウンド・エフェクト)をミックスできるLIVE SEといった、カラオケを盛り上げる機能も搭載。さらに、部屋の形状に合わせてスピーカー出力を設定したり、ハウリングの発生を抑制するなど、普段使う側からはあまり気付くことのない、気持ちよく歌うための目に見えない部分の配慮もしっかりなされている。

■ ヴィジュアル

音とともに歌う際に気になるものといえば、映像面。LIVE DAMでは、初めてハードウェアとしてフルハイビジョン映像に対応し、カラオケの際にディスプレイに流れる「パターン映像」はもちろん、歌詞テロップもくっきりハッキリと高精細になっている。さらに業界初となる、山口百恵、松田聖子の本人映像を採用したほか、福山雅治など、これまで配信されていたアーティスト本人が登場する映像も、実はエンコードを見直し、高画質化(もちろん、搭載されているグラフィックスチップも従来機より高性能なものに変更)している。

背景画像自体もユーザーの好みに応じて変更が可能で、「ときめきガール」「胸キュン男子」「美景」の3つの映像が用意されている。美しい風景映像(「美景」)を歌いながらじっくりと歌いあげるもよし、女っ気のないカラオケとなってしまった場合はグラビアアイドルの水着姿の映像(「ときめきガール」)で目の保養をしながらカラオケを楽しむというのも大いにアリだ。もちろんイケメン若手俳優(「胸キュン男子」)に向かってラブソングを歌って、ひとりでキュンキュンしちゃてもいい。
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