フィル・コリンズ、モータウンを歌うライブDVDをリリース

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ジェネシスのドラマーとして、ソロ・アーティストとして活動してきたフィル・コリンズ。バンドとソロ両方でそれぞれ1億枚以上のセールスを達成したのはマイケル・ジャクソンとポール・マッカートニー、そしてこのフィル・コリンズしかいないという。フィル・コリンズの才能と活躍ぶりは多くのリスナーが求めるところだが、こんな記録を保有していたことに驚いた方も多いことだろう。

◆「恋はあせらず」ライブ映像

そんな名実共にトップ・スターであるフィル・コリンズの最新アルバム『ゴーイング・バック』は、彼が十代の頃から愛聴してきたモータウン・ソウルをカヴァーする作品である。テンプテーションズやスティーヴィー・ワンダー、スモーキー・ロビンソンやマーサ&ヴァンデラスの曲を歌う本作は、フィルが「これは僕の“ニュー・アルバム”ではなくて“オールド・アルバム”」と語る、ヴィンテージ感あふれるものだった。

DVD『ゴーイング・バック~ライヴ・アット・ローズランド・ボールルーム・ニューヨーク』は2010年6月25日ニューヨークで行なわれたアルバム完成記念スペシャル・ライヴを収めた映像作品だ。ジェネシスのライヴでおなじみチェスター・トンプソンとダリル・スチューマー、そして60年代のモータウン全盛期を支えたファンク・ブラザーズをバックに従えて、

フィル・コリンズの大ヒット曲でもあるスプリームスの「恋はあせらず」やテンプテーションズの「マイ・ガール」、スモーキー・ロビンソンの「ゴーイング・トゥ・ア・ゴーゴー」、マーサ&ヴァンデラスの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」など、ソウル/R&Bファンおなじみの名曲を熱唱している。スティーヴィ・ワンダーがマイケル・ジャクソンの葬儀で歌った「夏に消えた恋」が歌われている点にもご注目。

長年のツアーとレコーディングの連続で右耳の聴力を失いつつあり、左手の神経麻痺でドラムスを叩くことが困難だというフィル・コリンズだが、このライヴではあふれんばかりの元気で、気持ち良さそうにソウルの名曲を歌っている。引退をほのめかしたこともあったが、2011年1月には60歳となるフィルもまだまだ元気で活動してくれそうだ。

『ゴーイング・バック~ライヴ・アット・ローズランド・ボールルーム・ニューヨーク』
VQBD-10017 \3,980
1.涙をとどけて/スティーヴィ・ワンダー
2.エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ/テンプテーションズ
3.ガール(ホワイ・ユー・ワナ・メイク・ミー・ブルー)/テンプテーションズ
4.ダンシング・イン・ザ・ストリート/マーサ&ヴァンデラス
5.恋はヒート・ウェイヴ/マーサ&ザ・ヴァンデラス
6.パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン/テンプテーションズ
7.夏に消えた恋/スティーヴィ・ワンダー
8.ジミー・マック/マーサ&ヴァンデラス
9.ユーヴ・ビーン・チーティン/インプレッションズ
10.恋しているかしら/ロネッツ
11.恋とは甘美なもの/フォー・トップス(スティーヴィ・ワンダー作曲)
12.ゴーイング・トゥ・ア・ゴーゴー/スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ
13.ブレイム・イット・オン・ザ・サン/スティーヴィ・ワンダー
14.エイント・ザット・ペキュリア/マーヴィン・ゲイ(スモーキー・ロビンソン作曲)
15.海には魚が多すぎる/マーヴェレッツ
16.リアリー・ガット・ア・ホールド・オン・ミー/ミラクルズ
17.サムシング・アバウト・ユー/フォー・トップス
18.涙のクラウン/スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ
19.ノーホェア・トゥ・ラン/マーサ&ヴァンデラス
20.イン・マイ・ロンリー・ルーム/マーサ&ヴァンデラス
21.君の胸に抱かれたい/キム・ウェストン
22.アップタイト/スティーヴィ・ワンダー
23.ゴーイング・バック/ダスティ・スプリングフィールド
24.トーキン・アバウト・マイ・ベイビー/インプレッションズ
25.恋はあせらず/スプリームス
26.マイ・ガール/テンプテーションズ

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