T.M.Revolution、恒例の“野郎ライヴ”でしょこたんをカヴァー

ツイート
2011年にデビュー15周年を迎えるT.M.Revolution 西川貴教が12月25日、毎年恒例となっている男性限定ライヴ<Strikes Back>を行なった。通称“野郎ライヴ”として親しまれているこのイベントは今回で8回目の開催となるが、今回は初めての試みとして、18時から品川ステラボール、25時から下北沢ガーデンという1日2公演を実施。

◆T.M.Revolution<Strikes Back>画像

品川ステラボールは、これまでで最大規模の会場とあって、1500人もの野郎ファンが駆け付け、かつてないほどの熱気が漂っていた。

開演時間前から「兄貴! 兄貴!」「総理! 総理!」「早く! 早く!」などのコールが巻き起こり、さらに「思い切りやれよ、おまえら!」「おー!!」といった具合に、参加者同士が士気を高め合う野郎ライヴならではの光景も見られた。1年に1度、この日に照準を合わせ、この場所ですべてのエネルギーを放出したいという強い思いが伝わってくる場面だ。

そして、ついにライヴがスタートすると、1曲目から拳を上げ、野太い声で声援を送り続ける野郎たち。普段のライヴにはない、男性限定ならでは独特な気合いが会場に渦巻いている。

「2010年、大事なクリスマスを俺に捧げたバカはどいつだ!?」「暴れるぞ、おまえら!」という西川のMCに導かれ、この日にぴったりの「Burnin'X'mas」へ。さらに「Joker」「Naked arms」「WHITE BREATH」といったアッパーチューンを連発。西川のMCも、野郎ライヴらしくかなりきわどい下ネタを挟みながらも、心にダイレクトに響くメッセージを送り、野郎たちの胸を熱く焦がす。

特別な夜はアンコールでもレアなシーンの連続だった。ジューダス・プリーストの「Free Wheel Burnin'」のカヴァーや、9月に行なわれた<イナズマロック フェス>で初披露された未発表の新曲「Pearl in the shell」、そして「このアレンジでやるのは初めて」という「THUNDERBIRD」(バラードナンバーを激しい疾走感に満ちたロックナンバーへとチューンアップ)。さらにラストは、誰も予想できなかっただろう中川翔子の「空色デイズ」カヴァーまで飛び出し、高まり続ける熱を一瞬たりとも冷ますことなく野郎たちの心を引きつけ、クリスマスの夜を一気に駆け抜けた。

そんな品川公演の余韻を残したまま、今度は下北沢ガーデンにて、西川自身、人生初だという深夜スタートのライヴへと突入。

品川に参加しそのまま下北沢へ…というツワモノたちも多かったようだが、もちろん燃え尽きている様子は微塵も感じさせない。ライヴハウス規模のキャパのため、チケットは即完売ということもあり、幸運を掴んだ約600人の精鋭たちに埋め尽くされた会場内は、ライヴが始まる前からただならぬ雰囲気。

定刻を15分ほど回った頃、最新シングル「Save The One, Save The All」からライヴがスタート。

「このライヴがT.M.R.今年ラストの公演だけど、変に凝ったことはしないで、いつものようにまっすぐにお前らに向き合っていつもどおりのライヴをやる!」

そう語った西川は、品川公演とは全く違ったセットリストを用意して、実に彼らしい野郎に向けたサービス精神を次々と披露。そうした西川の熱い気持ちに呼応する野郎たちの熱気の凄さから、すぐに会場内は湯気に包まれて、酸欠に近い状態になっていく。

そんな状況でも一切手加減することをせずに、西川は、「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「Zips」「LOVE SAVER」「SHAKIN’LOVE」「VITAL BURNER」などライヴでも人気の高いハイテンションなナンバーを中心に熱唱した。

途中、あまりの暑さに観客から「お水を下さい」コールが起こるという珍しい光景が見られたのだが、もしかしたら今後の野郎ライヴでの新たな定番となるのかもしれない。

品川、下北沢の両公演で「もはや野郎ライヴを作っているのは参加しているお前ら自身だからな!」と煽り、「来年もまた必ず会おう!」と宣言した西川。野郎ライヴは2011年以降も、さらにヒートアップし、想像を超える空間へと進化していくことになりそうだ。

New Single
「Save The One, Save The All」
2010年12月1日発売
【通常盤】 ESCL-3579 ¥800(税込)
【初回生産限定盤(一護盤)】 ESCL 3577 ¥1,050 (税込)
【初回生産限定盤(コクトー盤)】ESCL 3578 ¥1,050 (税込)

◆T.M.Revolution「Save The One, Save The All」インタヴュー
◆T.M.Revolutionオフィシャル・サイト

この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス