レディオヘッド、ファンが作った海賊版ライヴ映像を承認

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レディオヘッドが、ファンが携帯電話などを使って撮影したライヴの映像、いわゆる海賊版DVDのリリースを承認した。これは、2010年1月にLAで行なわれたハイチ地震救済コンサートを撮影したもの。ファンが協力し、会場にいた14人がそれぞれ好き勝手に撮影した映像を繋ぎ合わせることでフル・コンサートのDVDを作り上げた。DVDの売り上げは、同公演の開催者でもあるチャリティ団体Oxfamに寄付される。

BBCによると、自身で「少し撮影した」というNY在住のファンが、YouTubeにアップされたほかの映像を見て、フル・コンサート・フィルムの制作を思いついたという。彼女ともう1人、イタリア在住のファンは2、3ヶ月かけて映像を集め、その後、カリフォルニア在住のファンが編集を担当。彼は週末のみ作業することで、完成に9ヶ月を費やしたそうだ。

発起人であるInez Rogatskyはその後、レディオヘッドのマネージャーに連絡を入れると「2日もかからず、素晴らしいアイディアだって返事が来た」と話している。「バンドは、ハイチのために寄付して欲しいと言っていると。それでいくつか(寄付する)団体を提案したら、彼らはOxfamを選んだ」

映像はオーディエンスが撮影したものだけにブレていたりもするらしいが、Rogatskyはその出来に満足していると話している。「14の別々の撮影があったからといって、14人がプロ仕様の機材を使って撮ったわけじゃない。iPhoneで撮った数秒の映像もあるし、もっといいのがあればとも思った。でも、けっこう満足している」。ビデオを編集したファンも「100%オーディエンスが撮った映像なんだ。驚きだ。僕が知る限り、撮影者はみんな知り合いだったわけでもない」と話している。

映像はinez4bears.blogspot.comからダウンロード可能。『In Rainbows』のリリース時同様、購入者が希望する金額を入力できる。

Ako Suzuki, London

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