ARTURIAからハードシンセ「ORIGIN」の61鍵モデル「ORIGIN KEYBOARD」登場、DESKTOPタイプは値下げ

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フックアップは、銘機と呼ばれるビンテージシンセを網羅したARTURIA社のハードウェアシンセサイザー「ORIGIN」に61鍵キーボード、リボンコントローラーなどを搭載した「ORIGIN KEYBOARD」(写真:上)を2011年2月中旬より発売する。また、あわせてDESKTOPタイプ(写真:下)の価格を値下げする。

ORIGINシリーズは、アナログシンセサイザーの銘機と呼ばれるビンテージシンセ群を再現し、モジュール化、個々のオシレーター、フィルターを取り出して、それらを自由に組み合わせられるという特徴を持ったハードウェアシンセ。たとえば、Jupiter-8のオシレーターにMinimoogのフィルターとCS-80のエンベロープを使ったサウンドの構築が可能だ。サウンドの素晴らしさはもちろん、多くのノブや大型カラーディスプレイの搭載などシンセサイザーとしての完成度も抜群なシンセだ。2010年のDESKTOPタイプに続き、キーボード搭載モデルが登場することとなった。

今回のキーボード化では、アルミと木材を合せた高級感のある見た目はそのままに、ラップトップコンピューターのような折りたたみ式のユニークなスタイルで、ORIGIN DESKTOP同様のノブ、ボタン、ジョイスティック、液晶画面のパネル部分すべてをそのまま搭載。また、40cmもの大きなストロークのあるリボンコントローラー、設定した条件の音のみにアフタータッチがかけられるデュオフォニックアフタータッチなどが追加されている。

なお、「ORIGIN KEYBOARD」は、2010年12月に行われた宇多田ヒカルのコンサートでも使用されており、ステージでのセッティングがフックアップのサイトで紹介されている。気になる人は、下記リンクから。

<ORIGIN KEYBOARDのおもな特徴>
・イタリアFatar社製の61鍵 高品質キーボード
・メインパネルにアルミ、サイドパネル等に木材を多用した高級感のあるデザイン
・ステージなどで目立つ、ラップトップPCのように折りたためるORIGINパネル、0度から135度まで開閉可能
・40cmもある大きいリボンコントローラーは、最初に触れた位置が0の値に設定することも可能
・指定した条件(high/low/last)のみの音だけにアフタータッチをつけられるデュオフォニックアフタータッチを搭載
・大型LCDスクリーン、53個のノブ、81個のボタン、ジョイスティックを装備したシンセサイザーインターフェイス
・銘機と呼ばれるシンセ (Minimoog、Moog Modular、Yamaha CS-80、Roland Jupiter-8、ARP 2600、Prophet VS) から抽出されたモジュールを駆使して、オリジナルのシンセを構築。さらにARTURIA社独自の最新モジュールも搭載(Galaxyなど)
・ビンテージシンセの精巧なMinimoogエミュレーション(= テンプレート)を内蔵。将来的にJupiter-8(近日公開予定のV1.3にて)、CS-80、そしてProphet 5などがリリース予定
・本体ソフトウェアのアップグレードによる、新しいシンセやモジュールの追加
・最大4つのインストゥルメントの同時演奏が可能なマルチモード(それぞれのパートを個別のステレオ出力へアサイン可能)
・マルチパターンステップシーケンサー内蔵(パートごとに3つのサブシーケンスの使用可能)
・リアルタイムエフェクトを搭載(パートごとに最大3つ):フェイザー、コーラス、ディレイ、リバーブ、ディストーション、パラメトリックEQ、ビットクラッシャー
・外部から入力された信号を内部のモジュールやエフェクトでの処理を可能する、オーディオイン
・デジタルミキシングに最適なSPDIFアウト搭載
・コンピューターと連動する、USB 2.0 端子搭載(ファームウェアのアップデートの他、今後プリセットの保存/管理、新しく開発されるモジュールの追加、コンピューターでのプログラム編集などに対応予定)

また、今回の「ORIGIN KEYBOARD」の発売にあわせ、DESKTOPタイプの価格値下げも発表されている。実勢価格は294,000円から273,000円となっている。

◆ORIGIN KEYBOARD(オリジンキーボード)
価格:オープン(実勢価格 336,000円)
発売日:2011年2月中旬
◆ORIGIN DESKTOP(オリジンデスクトップ)
価格:オープン(実勢価格 273,000円)

◆ORIGIN KEYBOARD 製品詳細ページ
◆ORIGIN 製品詳細ページ
◆フックアップ
◆BARKS 楽器チャンネル

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