THE NEUTRAL、<誕生会2011>はビデオレターでサプライズ

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2011年2月26日、Shibuya O-EASTで行なわれたTHE NEUTRAL恒例の<誕生会2011>ワンマンライブ。これは、メンバー4人のうち3人が2月生まれであることから毎年2月に開催されているもの。

◆THE NEUTRAL画像

この誕生会、唯一2月生まれでないドラムのビートダイスケによって、毎年サプライズが仕込まれる。今回もメンバーを驚かすための仕掛け満載。

ライブタイトルは、<誕生会 2011「素晴らしき流星のファンファーレを鳴らせ!」~この日はしげる生誕2日後、代谷生誕6日後、清正生誕20日後、ダイスケ生誕2ヶ月と17日後です~ ~今年も椅子席でお届けしますが、調子に乗ったらスタンディングです~ ~ここからまた新たなスタートを切ります~>とのこと。そして、調子に乗ったらしくオールスタンディング。というか、たくさんの人が彼らに会いに来たという証だ。

会場に入った瞬間思ったのは、「わぉ! 100%女子!」ってこと。しかし、よく見るとちゃんと男子も存在。男子にも女子にも愛されるTHE NEUTRAL。約2%は男子だったと思います。

会場は、花道スタイルで、ステージからコの字に道が作られ、コの字とステージに囲まれたなかにもファンがいっぱいという状態。

オープニングは、ヴォーカルしげるが会場の中央部分の道に出てきて、「流星のファンファーレ」を弾き語り。その後ドラムのカウントで暗幕が降りてステージでの演奏。なんて憎い演出。

彼らの曲は、ポジティブに未来を歌うものが多い。多くの人がきっと勇気づけられているだろう。そして、飾らない彼らのスタイルがファンの心を射抜いている。耳に優しい彼らのメロディのように、まるでいつでも近くに居てくれるようだ。

MCの度に「誕生会にようこそ」と感謝の言葉。なごむ曲をやりましょうということで、6曲目に演奏された「ちびとふとっちょ」。そして“武器を花束に変えて”と歌う「花束の日々」のあと、ビートダイスケが動きだす。ヴォーカルしげるは、「やるならここだと思った。ケーキでしょう?」なんて言っていたけれど、そんな甘いものであるはずがない!

ダイスケが、「3人に縁のある方からのビデオメッセージをいただいております」と語り、3人は花道中央に集められる。お客さんと一緒に映像を見ることに。いつの間にか降りていたスクリーンにもビックリ!

最初はホームラン代谷へのメッセージ。画面に最初に映ったのはビートダイスケ、一瞬の失笑。まさか、すべてダイスケが登場では? と想像するも、ホームラン代谷と6年間、同居生活をしたという林田氏の登場。しかしコメントの内容がほぼ「ない」。エピソードは?=「ないですね」 想い出は?=「ないですね」 メッセージは?=「ないですね」的な、仕込まれたメッセージに笑うしかない。その映像を見た代谷にダイスケが、ビデオを見て林田氏への言葉は?=「ない」。見事に決めてくれた。

続いて、ギター清正へのメッセージ。映像内のダイスケから微妙な紹介。そして、現れたのは清正ギター。ギターと勝手に会話を続けるダイスケ。始終笑いっぱなしだ。それにつられて、私たちも笑うしかない。しかしそれで終わるはずもなく、遅くなりましたがといって現れたのは、清正のリアル弟。「AマイナーからのE(確か?)」のひとことのみ。清正の感想は「素人を出したらあかんわ」でした。

そして、しげるへはメンバー3人からのメッセージ。日頃は伝えられない、感謝の言葉をビデオをというツールを借りて語る3人。その言葉を聞きながら、目元を拭うしげる。彼らの歴史を感じざるを得ない。

入場時に配られた関係者への挨拶。そしてアンコールの最後にしげるが語った言葉。10年前のインタビューで、僕はこう言っていた。「成功はなんですか?」と聞かれたとき、「ヒットすることではなく、10年後も歌っていられたら成功です」と。バンドを組んで13年。きっと語りきれないようなことがたくさんあったはず。それを超えて今彼らはO-EASTのステージに立っている。

ビデオレターのあとは、それを受けるかのように「歳の取り方」。

そして誕生日ということで新しい曲の誕生で新曲「Happy man」。その後は勢いよくラストまで。

そして、アンコール!アンコールは、客席内に作られた花道ステージで。そこでダイスケだけが遠いことに気づき、なんとドラムセットごと、ステージ前方へ移動。超アナログにスタッフ数名による手動での移動だ。アンコールの途中、ダイスケも花道ステージへということで、ダイスケ用にスネア登場!

ここで、またまたサプライズ。さぁ始めるといった瞬間。ダイスケはスネアを持ち上げる。すると、そこにはケーキが。またまた驚きの時間。さっき「ケーキでしょう?」という言葉があっただけに押さえてあったな、と。ろうそくに火を灯して、客席全員でHappy Birthdayをアカペラでプレゼント。

ここまで徹底して、会場にいるファンを笑顔にできるのは、彼らの力、存在、キャラクター、そして音楽。ラストは明るい曲でいきましょうと「映画を観に行こう」。しかし、それでは終わらなかった。再度のアンコールに応え登場。ドラムを元の位置に戻す間に告知。5月5日にO-Crestで、2部構成のライブ。「ココロランドリー」と「全力ハイテンション」。7月の恒例「海の日ライブ」は、今年は日を変えて、7月16日と17日の2daysで全曲ライブを行う、と。

2度目のアンコールは3曲。ラストは、気合いを入れ合ってお別れしたいということで、「フレーフレーフレー」。ライブ終了後は、チケット販売の場所にしげるの姿が、ステージで自らが立ちますと言った言葉を有言実行。長蛇の列ができていた。

彼らの思いが、しっかりと届いたライブ。次に会うまで負けないくらいのエネルギーをチャージしておきたい。終了後には、会場外にセットリストが書かれた看板が置かれていた。

<THE NEUTRAL 2月26日>
SE.Happy birthday
1.流星のファンファーレ
2.僕のロックンロールは正しくないんだ
3.僕は空飛ぶ本屋さん
4.面倒くさい
5.風の吹く場所
6.ちびとふとっちょ
7.花束の日々
8.歳の取り方
9.Happy man(新曲)
10.一生懸命
11.チャンスはそこだ!
12.素晴らしき世界の鐘の音を鳴らせ!
Encore1
EN1.輝け!オレの30代
EM2.マルボロ
EN3.うるsay
EM4.映画を観に行こう
Encore2
EN5.パンとピストル
EN6.夕暮れの空
EN7.フレーフレーフレー

<THE NEUTRAL ライブ>
●ココロランドリー 一日まるごとニュートラル!恋のぼり~忘れられない恋ありますか?~
日時:2011年5月5日(土)open 12:30 / start 13:00
会場:Shibuya O-Crest
料金:全席自由 ¥3,500 (ドリンク代別)

●一日まるごとニュートラル!「Go!Go!全力ハイテンションライブ!!」
日時:2011年5月5日(土)open 17:30 / start 18:00
会場:Shibuya O-Crest
料金:全席自由 ¥3,500 (ドリンク代別)

●夏祭り『全曲ライブ!』PART1、PART2
~デビューしてからの楽曲を2日間に分けてすべてやります!!(EARY TIMESを除く)~
日時:2011年7月16日(土)open 17:15 / start 18:00
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
料金:全席指定 ¥3,800 (ドリンク代別)
日時:2011年7月17日(日)open 16:15 / start 17:00
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
料金:全席指定 ¥3,800 (ドリンク代別)

◆THE NEUTRALオフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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