英国ロイヤル・ウェディング、当日にiTunesでリリース

ポスト
2011年4月29日にウェストミンスター寺院で行なわれる英国王室ウィリアム王子(Prince William / 28歳)とキャサリン・ミドルトン(Catherine Middleton / 28歳)とのロイヤル・ウェディング、その式典の模様が録音され、ただちにデジタル作品としてリリースされることが発表された。英国の歴史的なレコード・レーベルのひとつであるデッカ・レコードが挙式終了から数時間内に全模様をiTunesにてリリースするという。追って発売されるCDは5月5日イギリスを皮切りに、世界各国でもリリースされる。

◆『世紀のロイヤル・ウェディング(仮)』画像

ロイヤル・ウェディングでは、ウェストミンスター寺院聖歌隊、王室礼拝堂合唱団、ロンドン室内管弦楽団、イギリス空軍中央軍楽隊からのファンファーレ隊が式典で演奏することが発表されており、聖歌隊を監督するのはジェイムス・オドネル。そしてロンドン室内管弦楽団の指揮は、同楽団の音楽監督であり、主席指揮者であるクリストファー・ウォーレン=グリーンが務める。

デッカ・レコードでは、1981年のチャールズ皇太子とダイアナ元英皇太子妃の結婚式と、1997年のダイアナ元英皇太子妃の葬儀をそれぞれ録音作品としてリリースしており、今回の新録音はそれらに続く王室にとっても歴史的に重要な出来事の記録になるものだ。

今回のリリースは、デジタル・ダウンロード、CD、LP、そしてカセットと、さまざまな世代のユーザーのニーズに合わせてリリースされるという。デジタル以外の商品には、式次第の写し、参考文献、誓約文言、賛美歌、祝福の言葉などが収録されたコレクター向けの特製ブックレットも付属する。もちろん音源は、イベントで演奏される楽曲全曲が収録される予定だ。

「ロイヤル・ウェディングを録音できるのは、大変素晴らしい名誉であると同時に、重責であるとも感じます。この結婚式は、全世界の何百万人という方々に注目されています。我々は、すべての音とニュアンスを漏らすことなく完璧にとらえ、式典が終了した何分後かにはその録音を聴いていただけるようにしないといけないというのは、大変なプレッシャーでもあります」──アンナ・バリー(プロデューサー)

デッカ・レコード社長のディッコン・スタイナーは、「全世界のデジタル・チャートにランクインする史上初のオフィシャル・ロイヤル・ウェディング・アルバムになるだろう。歴史の一幕を新しい世代に伝える作品となるだろう」と興奮を隠さない。ユニバーサル ミュージックU.K.の取締役兼CEOデヴィッド・ジョセフも「ロイヤル・ウェディングのオフィシャル・アルバムは、みなさんがこのイベントに抱く個人的な思い出を補完してくれるだろう。デジタル技術のおかげで、あっと言う間に世界中に配信することができる。こういう性格のアルバムとしては、我々にとって最速リリースでもある」と語っている。

ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンは、スコットランドのセントアンドルーズ大学で美術史を学んでいた2001年に知り合い、2010年11月に結婚を発表。ウィリアム王子は、英国のチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の長男で、王位継承順位第2位。キャサリンさんの両親は、父親が航空会社の元パイロット、母親が元客室乗務員で、子供向けのパーティーグッズなどを扱う事業を興して財をなしたと伝えられている。

3月7日には、ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式について、英王室から在英の日本大使館に皇太子ご夫妻宛ての招待状が届いたことが宮内庁から発表されたが、皇太子ご夫妻は、東日本大地震による甚大な被害状況や国民の心情をかんがみ、ウィリアム王子の結婚式への出席を見合わされることになったと、3月18日に宮内庁から発表されている。

公式アルバム『世紀のロイヤル・ウェディング(仮)』(原題『The Royal Wedding - The Official Album』)は日本でも5月25日(水)に緊急発売予定となっている。

『世紀のロイヤル・ウェディング(仮)』
結婚式当日4月29日にiTunes全世界同時発売
英国5月5日(木)CD発売
日本5月25日(水)CD発売

◆BARKS洋楽チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報