とびきりのポップ・センスで描くキラキラの恋心。7!!鮮烈デビュー

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7!!(セブン・ウップス)

Debut Singl 「フォーリン・ラブ」 2011.04.13 release!!

INTERVIEW

男子メンバーと女子メンバーの間で方向性の違い!?

NANAE:私が高校1年の頃にガールズ・バンドをやっていたんですが、すぐに解散してしまい。もう一度ちゃんとバンドをやりたくて、前のバンドのドラムの子のクラスメイトだったベースのKEITAを紹介してもらったんです。そこでKEITAがギターを探して、私がドラムを探すことになって、KEITAは幼なじみのMICHIRUを連れて来たんです。私はバンド経験もあまりなかったので知り合いもいなく、頑張って探したんですけどなかなかみつからなかったんですが、文化祭の後夜祭でドラムを叩いてたMAIKOに声をかけて、今の4人が集まり、7!!がスタートしたんです。

MAIKO:私はその後夜祭で組んだバンドが初めてで、そのときのライヴは、ドラムを触ってから2週間くらいだったんで、とにかく必死で叩いてたんですけど。それを見たNANAEに誘われて(笑)。面白そうだなって思ったんで“いいよ!”って即答しちゃって、今に至ります(笑)。最初のオリジナル曲は、メンズ(KEITAとMICHIRU)が曲を作ってきて、そこに歌詞を乗っけてくれって頼まれる形で作ったんです。当初、メンズ的には東京事変みたいなカッコイイバンドをイメージしてたみたいなんですが、私たちの歌詞があまりにもポップだったこともあって、実はビックリしたらしいです。

NANAE:もともと友達同士で組んだバンドじゃなかったので、最初の頃はそこまで仲良くなかったこともあって、言い出し辛かったらしく(笑)。そうこうしているうちに、“こういうのもいいか”って思ったみたいです(笑)。っていう変な結成の経緯なんです。

MAIKO:あと、よく聞かれるのはバンド名の由来。まず、読めないみたいで(笑)。“セブン・ウップス”っていいます!

NANAE:ベースのKEITAの友達で、いろんなバンドの名前をつける、バンドの名付け親みないな人がいるんですけど、私たちもその人に付けてもらったんです。その人は、ヴォーカリストの名前からバンド名を考える人で、NANAEのNANAを取って“7”で、Eは驚いたときの“えっ!?”っていうところから、外国の人が驚いたときによく言う“ウップス”を持って来て、“セブン・ウップス”になったらしく……。

MAIKO:やっぱり最初はそこまで仲良くなかったんで(笑)、“それ、解りにくくない?”って言えず、そのまま今に至るって感じになっちゃったんです(笑)。

NANAE:必ず最初に、“なんて読むの?”って聞かれますからね(笑)。今となっては、そこも個性なのかなって気に入ってます。

メンバー4人全員、血液型はO型

MAIKO:ベースのKEITAはリーダーです。特にしっかりしてるという訳ではないんですが(笑)、メンバー全員血液型がO型ということもあり、まったくまとまらないバンドでして(笑)。でも、KEITAはそんなバンドをよくまとめてくれています。ホントに感謝してますね。

NANAE:ギターのMICHIRUはメンバーいち自由人です。バンド内の空気を和ませてくれるのもMICHIRUの役目です。

MAIKO:NANAEはお母さん的な役割の人。私とKEITAがくだらない喧嘩をよくするので(笑)、それを遠くで空気に溶け込んで見守って、ここぞというときには意見してくれる、優しくさりげなくまとめてくれている人です。そして私、MAIKOは、とってもワガママなヤツです。

NANAE:(笑)。MAIKOは、みんなを楽しませることもたくさんあって、みんなを困らせることもたくさんあって、食べ物の好き嫌いもたくさんある、末っ子娘とペットの間のような人です(笑)。

MAIKO:あははは。最近やっと人間に昇格しつつあるんです、アタシ(笑)。喜怒哀楽が激しすぎて、過去にこのバンドを2回ほどクビになりそうになったんです。

NANAE:取扱説明書もないし、手におえなくて(笑)。山に捨てようかと思ったんですけど、最近やっと人間になってきたので頑張らせてます(笑)。そんな4人です。

メジャー・デビュー後も沖縄在住

NANAE:私たちは今、沖縄在住で東京と行き来しながら頑張っているんですが、昔は東京に憧れもあったので、上京したいっていう気持ちが強かったんですけど、沖縄を離れることが多くなってから沖縄の良さをすごく感じるようになりましたね。

MAIKO:私も同じですね。海も当たり前にあるから、わざわざ行かなかったけど、海にも行くようになったし。当たり前に感じてた海や風の素晴らしさに、最近気付けた気がしてて。今、沖縄で曲を作ったり歌詞を書いたりする意味を感じ始めてます。沖縄には秋と春が無いんですよ、すぐに暑くなっちゃうから。

NANAE:もう3月には海開きしてるところもありますからね。そんなところも、知らず知らずのうちに歌詞や曲に表われているのかもしれないなって思うようになりましたね。

MAIKO:これから先、もっともっとそういう当たり前を当たり前に感じなくなって生まれてくる歌詞や曲があると思うと楽しみです。

KEITA(B)作のデビュー曲「フォーリン・ラブ」に嫉妬!?

MAIKO:「フォーリン・ラブ」は、結成してすぐくらいに作った曲だったんです。

NANAE:高校を卒業してすぐくらいに作った曲なんで、原曲は18歳くらいの頃に作ってますね。

MAIKO:それを2年前にリニューアルさせたんです。当時はバンドの方向性や伝えたいことが散漫だったので、ちゃんと軸を立てて見直せるようになった2年前くらいに曲も歌詞も整えて。

NANAE:7!!の歌詞って、一人の女の子が主人公になっているんです。曲が変わっても歌詞の主人公は変わらなくて、その子が感じるいろんなことをいろんな角度から歌ってる感じというか。基本、曲を書いてきた人が歌詞も書いているんですけど、この曲と歌詞はKEITAが書いて。主人公の女の子がフラれた翌日にコンビニで偶然ある男の子に出会うんですが、最初は運命も信じないし、気になっている自分の気持ち自体を否定していた主人公が、だんだん彼を好きになっていく幸せ感がすごく可愛く描かれているんです。

MAIKO:KEITAはメンズなのに、どうしてこんなに女の子の気持ちが解るの!? ってちょっと嫉妬した曲でしたね(笑)。

NANAE:ホントにね! 負けてられないよ、女子! って感じです(苦笑)。でも、メンズから言わせると、女の子の本当に可愛い部分は、男の方が知っているらしいです。

MAIKO:たしかに。それは正しいのかも! でもやっぱ悔しいわ! 負けてはいられないね(笑)。

NANAE:そうだね(笑)。“ない、ない、ない、奇跡なんてないんだよ”っていうサビは、最初にKEITAが書いてきたときから変わらない部分なので、曲の中でも1番強いメッセージになっているし、フレーズとしてもとても印象的に耳に残る部分だと思います。

MAIKO:とにかく楽しく演奏した1曲なので、一緒に口ずさんでもらえたら嬉しいです。

NANAE:この曲はライヴでいつも1曲目にやってきた定番曲で、4月1日から全国ロードショーの映画『高校デビュー』の主題歌にもなっているので、7!!の代表曲としてこれからもみんなに愛してもらえることを願ってます。

MAIKO:実は、カップリングの「初恋の坂道」の方もメンズのMICHIRU作詞作曲なんです。

NANAE:この歌詞もかなり女の子の気持ちが可愛く描かれていて悔しいんですけど(笑)、MICHIRUがジブリの『耳をすませば』を見て受けたインスピレーションに、7!!の主人公の女の子を当てはめて書いた歌詞だったみたいです。

MAIKO:私のお気に入りの部分なんですけど、最後の“今「好きだ」って言ったの? 風の音で聞こえなかったよ。ねぇ、もう一度言ってみせてよ”ってとこが、大好きなんです。

NANAE:初恋の甘酸っぱさがいっぱい詰まったほっこりした曲なので、聴いてくれる人が自分の初恋を思い出しながら聴いてくれたら嬉しいですね。

夢は武道館、そして…

NANAE:まずは4人が楽しんで音楽をやることかなと思ってます。私たちが楽しそうに音楽を伝えることで、バンドに興味のない若い子たちがバンドを始めてくれるような、そんなバンドになっていけたらいいなと思ってます。

MAIKO:いいね、それ。私もそうだなぁ。そして、私たちも、もっともっとたくさんの人たちに愛してもらえるバンドになって、いつか武道館でライヴをしてみたいです。あ、でも、その前にずっと憧れだったYUKIちゃん(exJUDY AND MARY)のライヴを見に行った沖縄のコンベンションセンターでライヴしてみたいです!

NANAE:したいしたい! 今回メジャー・デビューが決まったとき、YUKIちゃんと同じレコード会社だったことに4人とも大喜びだったんです(笑)! 私たちもそんな多くの人たちに憧れられるようなバンドになりたいです。

MAIKO:憧れの人とレーベル・メイトだなんて! 感激でした。頑張らないと! これからもみんなが幸せになれるような音楽をたくさん届けていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

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