ユナイテッド、結成30周年を飾る最強アルバム完成

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これまでスレイヤーやテスタメントなど、数多くの海外のスラッシュ・メタル・バンドとの共演経験を持ち、日本メタル・シーンの最重要バンドとしても知られるユナイテッド。4月20日にスピリチュアル・ビーストからニュー・アルバム『TEAR OF ILLUSIONS』をリリースした。バンド初の外国人ヴォーカリストとしてクウェート出身のKen-Shinを迎えたラインナップによる初のアルバムであり、バンドとしても前作から実に5年5ヵ月ぶりの作品でもある。

◆「Fight Fear Kill」PV映像

アコースティック・ギターの物悲しい響きから幕を開け、曲が転調したところでバンド・サウンドが徐々に厚みを増す。ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルを連想させるドラマティックな調べが期待感も盛り上げながら、キレのある鋭いリフを合図に2曲目「My Inner Revenge」に突入。ここから強靱な音がさく裂していく。結成から30年目となるバンドだが、年を重ねるごとに落ち着くどころか、先鋭化と凶暴化を強めるばかりのユナイテッド。ニュー・アルバムでもそれは言えるのだが、怒りも感じさせるKen-Shinのヴォーカルが牙をむき、過去最強のエネルギーに満ちている。それでいてユナイテッドが歩んできた各時代を思わせるテイストや、東洋的な雰囲気もあるギター・フレーズなども盛り込まれ、ただ攻撃的なだけではない多彩なアレンジも光る。アルバムのリリース前からオフィシャル・サイトでミュージック・ビデオや幾つかの新曲も公開されていたが、それに触れたメタル・マニアから最高傑作、名盤と絶賛する声も多数あがっていた。実際に癖になるアルバムであり、クオリティの高いメタルの最重要アルバムだ。

このニュー・アルバム発売を記念して、ユナイテッドは5月3日(火)に代官山ユニットでリリース・パーティを行なう。パーティといっても、楽しい宴のことではなく、新曲の数々をステージでプレイするライヴだ。ある意味、楽しい宴ではあるが、激烈なステージとフロアになるのは必至。ゲストにRIVERGEを迎え、18時開演。

また2011年は結成30周年ということで、様々な企画も練っているという。その1つとしてすでに始まっているのがスペシャル・ブログ。毎日、更新され、メンバーの人柄も伝わる日々の出来事や最新情報などが伝えられている。そして新作の発売日に発表になった企画が『30th ANNIVERSARY COMPLETE BOX』のリリース。1990年の『Bloody But Unbowed』から2005年の『NINE』まで、ミニ・アルバムも含む全てのアルバムをリマスタリングした豪華ボックス・セット。初期アナログ盤やカバー曲、未発表音源なども収めたボーナス・ディスクも2枚付属した合計12枚組だ。8月24日に413TRACKSから発売されるが、完全限定500セットのため、予約で完売したときは店頭に並ばないという。また他にもセルフ・カバーCDやヒストリーDVD、UNITED FES.、そしてツアーなど、30周年企画は目白押し。詳細が分かり次第、お伝えしよう。

文:長谷川幸信


『TEAR OF ILLUSIONS』
IUCP-16102 \2,700
1.Tear Of Illusions
2.My Inner Revenge
3.Fight Fear Kill
4.Hollow
5.The Awakening
6.Voice Of Sanity
7.Requiem
8.From The Evil That Is You
9.In The Name...
10.Pit Of Fire
11.Devil With Halo
12.Fate

<TEAR OF ILLUSIONS RELEASE PARTY>
2011年5月3日(火)
@代官山ユニット
GUEST:RIVERGE
開場17時、開演18時
前売り\3,500、当日\4,000(+ドリンク代)
[問]ディスクガレージ(03-5436-9600)

◆ユナイテッド・オフィシャルサイト
◆ユナイテッド30th ANNIVERSARY SPECIAL BLOG
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