P.T.P、東京公演リヴェンジ完了、次は5月7日仙台無料ライヴ

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5月2日、午後9時27分。アンコールの最後の最後、「dilemma」を演奏し終えた4人のメンバーたちは、皆、笑みを浮かべていた。SHIBUYA-AXのフロアを埋め尽くしたオーディエンスにも当然のようにそれが伝染している。去る1月にリリースされた最新アルバム『REMEMBER THE NAME』を携えての全国ツアーが幕を閉じた瞬間だった。

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本来、彼らは3月20日に同じ場所でツアー・ファイナルを迎えることになっていた。が、言うまでもなく同公演は震災の影響により開催延期に。それから1ヵ月半近くを経てこの振替公演が実現に至ったわけだが、そうした時間経過のなかでさまざまな思いを味わってきたバンドとオーディエンスの双方が、“大好きな音楽を心底楽しむこと”の喜びを味わい尽くした一夜だったと言っていいはずだ。

全国各地のライヴハウスを巡演しながら、3月20日に向けて気持ちを高めつつあったさなかに混乱に巻き込まれた彼らは、当然ながら葛藤も味わってきた。その心情については、手前味噌になるが筆者が行なったKとのロング・インタビュー(現在発売中の『MASSIVE vol.2』に掲載)でも語られている。もちろんメンバー個々の抱えていた思いは完全に同一ではないはずだが、このライヴを終えないことには、彼ら自身のなかで“決着”がつかなかったに違いない。ライヴの序盤、Kが口にした「ようこそツアー・ファイナルへ。ケジメつけんぞ!」という言葉にも、そんな気持ちが凝縮されていた気がする。

ライヴ自体はあくまで『REMEMBER THE NAME』を基軸としつつも、熱心なファンの共鳴を集めてきた過去の楽曲群を随所に散りばめ、従来以上に大きな起伏とコントラストを描きながら進行。攻撃的な轟音チューンでも、情感たっぷりに“歌”を聴かせる楽曲でも、説得力の重さはまったく変わらない。どんなにアグレッシヴであろうとそこにかならずソウルがあり、いかに抒情的であろうと熱を失うことがない。それがこのバンドの魅力なのだと改めて確認させられた。詳細な演奏内容については今後、各音楽誌などでも伝えられるはずだから敢えて触れずにおくが、まさにこのバンド史上最高のライヴだったと言っても過言ではないはずだし、僕自身、素直に「このバンドを信じていて良かった」と実感させられることになった。おそらくあの場所に居合わせた人たちの多くが同じことを感じていたことだろう。そして終盤のMCでPABLOが語っていたように、まさにこの夜をもって『REMEMBER THE NAME』というアルバムが本当の意味での完成に至ったのだ、と僕も考えている。

しかしもちろん、過去最高の状態に到達しようと、このバンドの歩みはまだまだ止まらない。実際、こうして東京でのツアー・ファイナルは終えた彼らだが、この5月7日には仙台に赴き、無料ライヴを行なうことになっている。今回のツアーでは、3月17日に仙台MACANAのステージに立つことになっていたが、言うまでもなく同公演は中止となり、しかも同ライヴハウス自体が使用不能の状態に陥ってしまった。そこで彼らが敢行することにしたのは、MACANAよりもずっとキャパシティの大きなZEPP SENDAIでのフリー・ライヴ。まずはその心意気に、大きな拍手を贈りたい。そして同公演の模様についても後日、この場でご報告することをお約束しておく。

さらにこの夜のステージ上からも報告されたとおり、9月の男性限定ライヴをはじめ、今後も彼らの熱い音を体感できる機会はたくさん用意されているし、それはかならずしも“従来と同じことの繰り返し”ではない。このバンドの動向に是非、今まで以上に注目してほしい。

文/写真:増田勇一

Pay money To my Pain
<Remember the name Tour 2011~Joy ride~ “Smile Through”>
2011年5月7日(土)
@Zepp Sendai OPEN 15:00 START 16:00
※入場無料/但し、入場時に要ドリンク代(\500)。
※当日昼12:00より会場前にて入場整理券を配布。
※3/17仙台MACANA公演のチケットをお持ちのお客様を最優先にご入場いただいた後に入場いただきます。
※3/17仙台MACANA公演のチケットをお持ちでご来場のお客様には、払い戻しは行いませんが、入場時にSmile Through特別Tシャツ(非売品)をプレゼントいたします。当日はチケットをお持ち下さい。
※万が一、定員に達した場合は入場を締切らせていただく場合がございます。
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