“見どころありすぎ”ドリーム モーニング娘。の東京公演

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モーニング娘。OGによって結成されたドリーム モーニング娘。の全国ツアー<ドリーム モーニング娘。 コンサートツアー2011 春の舞 ~卒業生 DE 再結成~>東京公演が、5月4日、中野サンプラザで開幕した。辻希美や紺野あさ美(テレビ東京 アナウンサー)も足を運んだこの日の昼公演には、2200人のファンが詰めかけ、会場となった中野サンプラザは終始、大盛り上がりとなった(5月3日の総動員数は2公演で4400人)。

◆ドリーム モーニング娘。画像@2010.05.04<ドリーム モーニング娘。 コンサートツアー2011 春の舞 ~卒業生 DE 再結成~>

中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里、石川梨華、吉澤ひとみ、小川麻琴、藤本美貴、久住小春による夢のガールズグループ・ドリーム モーニング娘。がステージに姿を現すと、もう、それだけで会場のテンションは急激に上昇していく。さらに「LOVEマシーン」「抱いてHOLD ON ME」「恋のダンスサイト」「恋愛レボリューション21」など、往年のモーニング娘。の大ヒットナンバーが、あの頃と変わらない(もしくは少しだけ大人になった)メンバーによる、あの頃と変わらないダンスで披露される。一言で言えば「感涙モノ」。新しいようでいて、それでいて懐かしい。そんなライヴが展開された。

「みんな会いたかったよ! みんな元気?」 ライヴ冒頭から、ドリームモーニング娘。は、笑顔で喜びを爆発させる。思えば、一度はモーニング娘。を卒業したメンバーたちが、再びモーニング娘。の名前の入ったグループで、モーニング娘。の楽曲を歌い、今再びライヴで披露するというのだから、ハロプロファンにとってだけでなく、メンバーたちにとっても、“ドリーム”なのだ。MC中に飛び出した「会いたかった!」「帰ってきたよ!」という言葉からは、彼女たちの率直な気持ちが伝わってきた。

とはいえ、百戦錬磨のメンバーによるステージは、たとえるなら、1992年のバルセロナ五輪に出場した“NBAドリームチーム”のような豪華さ。最年長・中澤裕子と最年少・久住小春による19歳差のやりとりはもちろん、セクシーさに磨きがかかり、セクシーNo.1に降臨する石川梨華の、胸の谷間をさらに強調するような露出の多い衣装に、小麦色で健康的な肌(ただし彼女の場合、地黒なのだが)。落ち着いた大人の女性、淑女のオーラを漂わせる飯田圭織や藤本美貴に、昔から変わらないキャラクターを保つ吉澤ひとみや小川麻琴。矢口真里と保田圭のふたりによるトークでは、矢口のセクシービームはもちろん、保田圭によるセクシービームや投げキッスと、それを受けて“お約束”のブーイングや“オエ~”。ステージ上で誰を見たらいいのかわからない。見どころがありすぎて、逆にどこを見ればいいのかわからない。そんなオーディエンスにとっては嬉しい限りのステージが続いていく。

そして、安倍なつみ。4月20日にリリースされたドリーム モーニング娘。のアルバム『ドリムス(1)』に収録されている「女子かしまし物語 (2011ドリムス。Ver.)」にて<三十路を過ぎてもなっちだよ>と、歌っていた彼女だが(ちなみにまだ29歳)、そんななっちがグループの中心にいて、歌って、踊って、笑顔でいるという状況。ただそれだけで、ステージでの安心感や安定感がグッと増し、純粋に目の前のエンターテインメントを心の底から楽しむことができる。

ドリーム モーニング娘。が<日本の未来は 世界がうらやむ>と歌えば、日本中を今なお襲い続けている多くの悲しみから、再び歩き出せる力になる、歩き出す勇気と元気がもらえる、もしくは、歩き出すための力につながるきっかけがもらえる。そんな手応えのようなものを覚えたオーディエンスも多かったはずだ。

「私たちにできることは歌を歌うことです。今日は、日本中が元気になるように力いっぱい歌いたいと思います!」

「今日は、みんなで心を合わせて、ひとつになりましょう。」

「私たちは、音楽にたくさんの元気やパワーをもらってきました。今度は私たちが歌うことによって、愛や笑顔を届けられたらいいなと思っています。」

ライヴ中、東日本大震災について以上のような言葉で触れたドリーム モーニング娘。。少なくともこの日のオーディエンスには、彼女たちの想いや愛や笑顔が、確かに届いていた。それは、終演後、充実感で満たされた表情で会場を後にするオーディエンスの姿を見ても明らかだった。

「一回一回大切にステージに立たせていただいているんですが、ひとりひとりの話していることとか、後ろ姿とか横の姿とか見てると“あ、こいつら変わんねーなぁー”みたいな(笑)。それはきっと私もそうなんですけど。今日はよっちゃん(吉澤ひとみ)の口数が多かったり、梨華ちゃんが挨拶する手前で(藤本)美貴ちゃんがコケてみたり。まだ挨拶する前なのに前に出ちゃったりするんですけど、それがドリーム モーニング娘。であって、今の私たちだということを観ていただけて、今日はホント、幸せでした。どうもありがとうございました!」── 中澤裕子(ドリーム モーニング娘。)

<ドリーム モーニング娘。 コンサートツアー2011 春の舞 ~卒業生 DE 再結成~>は、5月29日の群馬公演まで、7会場16公演で約3万人を動員予定。さらに9月下旬からは秋ツアー<秋の舞>がスタートする。なお、こちらの詳細は、今後オフィシャルサイトなどで発表される。

text by y.tsuji(編集部 つ)
◆ドリーム モーニング娘。 オフィシャルサイト
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