テデスキ・トラックス・バンド、『レヴェレイター』登場

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6月8日、テデスキ・トラックス・バンドのデビュー・アルバム『レヴェレイター』がリリースとなった。記念すべき日本デビューのこの日は、デレク・トラックスの32歳の誕生日でもある。

◆テデスキ・トラックス・バンド画像

世界一ギターの上手い夫婦と称されるこの2人、2010年フジロックフェスティバルでも素晴らしいパフォーマンスでオーディエンスの心を鷲掴みにしたばかりだが、「子供は作ったのに、アルバムは作ってないよね!」と語ってから1年を待たずして、きっちりとアルバムを産み落としてくれた。デレク・トラックス・アンド・スーザン・テデスキ・バンドという長い名前も、すっきりテデスキ・トラックス・バンドと改め、ついに意欲作の登場だ。

ジョン・メイヤー、ジョン・フルシアンテと共に現代の3大ギタリストとローリングストーン誌で評されたデレク・トラックスは、もはやそんな肩書すら不要の世界屈指のスライド・ギタリストとして知られる存在。2011年6月8日で32歳になったばかりというキャリアと若さをもって、デレク・トラックスは貫禄とパッションを同時に放つプレイで観客をしびれさせる。新鮮でエネルギッシュで斬新でコンテンポラリー。日本でブレイクしたきっかけはエリック・クラプトンのバンドへの参加だった。

『レヴェレイター』でボーカルとギターを務める奥さんのスーザン・テデスキは、名門バークリー音楽院を卒業後、1994にバンドを結成し1999年度グラミー賞最優秀新人部門にクリスティーナ・アギレラやブリトニー・スピアーズと同時にノミネートされた逸材だ。2002年度グラミー賞最優秀女性ロック・ヴォーカル部門にもノミネートを受けている。デレクとは2001年に結婚し2002年に長男チャールズを出産。本作ではスーザンはデレクに負けずとも劣らないギターの腕前を披露しており、そんな彼女をベースのオテールは「4,000歳の黒人ギター野郎のようだ…」と表現しているとか。

テデスキ・トラックス・バンドはブルース、ソウル、60年代ロック、70年代ファンク、ジャズ、ゴスペル、インド音楽など様々な音楽的要素が自在に取り入れられ、本作を手がけた敏腕プロデューサーのジム・スコット(レッド・ホット・チリ・ペッパーズetc)は彼らを「天才集団だ」と表現する。夫婦としてはもちろん、ミュージシャンとしてのお互いの信頼関係も厚く、スーザンは「デレクのことを本当に信頼している。間違えていること、変えるべきこともデレクが言ってくれるからきく気になれるけど、他の人だときく気になれないかも!」とのろける。テデスキ・トラックス・バンドが放つ音は愛に満ち溢れ、聴くものを幸せにしてくれるオーラに包まれているようだ。

2011年の夏は初のヨーロピアン・ツアを敢行するテデスキ・トラックス・バンドだが、7月2日には<モントルー・ジャズ・フェスティバル>への出演も決定している。「日本のファンはいつでも暖かく俺たちのことを迎えてくれたし、今度は俺たちがみんなを元気づける番だ。必ず日本に行って、パワーアップした演奏を見せるから、楽しみにしていて欲しい」と語るデレク・トラックス、待ってるぜ!

◆テデスキ・トラックス・バンド・オフィシャルサイト
◆テデスキ・トラックス・バンド・オフィシャルサイト(海外)
◆BARKS洋楽チャンネル
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