GACKTがヴォーカルを務めるバンド、YELLOW FRIED CHIKENz(YFC)が、6月9日、東京都内のホテルで“禁級”来日記者会見を開催した。多くのメディアが詰めかけた会場では、興奮したベースのU:ZOがテーブルをひっくり返し、会場から引きずり出されるなどハプニングも発生した中、YFCの新体制が明らかになった。

◆YELLOW FRIED CHICKENz 画像@<禁級”来日記者会見>

新体制はヴォーカル・GACKTとJON。ギターはTAKUMI、YOU、CHACHAMARU。そしてベースのU:ZOとドラムのSHINYAの7人。ツインヴォーカルのトリプルギターという変則的バンド構成だ。なお、この日は来日会見とあるように、質問の受け答えはすべて英語で行なわれた。

早速、LUNA SEAとの両立について問われたSHINYAは「Well…」と考え込んだ末、「I Love You,Thank You.」と精いっぱいの笑み。これに対し、通訳は「音楽性の高いバンドの一員になれて光栄です。どちらも私にとって大切なバンドですので、最善を尽くして頑張る。」と訳する。どうもこの会見、会場の通訳が各メンバーの発言そのものだけではなく、発言の裏側にある想いまでも汲み取り、より的確な訳を行なっていた模様(中継されたニコニコ生放送の画面の方にも訳は表示されたが、そちらには本人たちの言葉がそのまま訳されていた)。SHINYAは、そんな会場の通訳の言葉に険しい表情を見せるが、その眼光からはバンドへの意気込みがヒシヒシと感じられた。

また、ヴォーカルのJONは、「バンドに加入したつもりはない。今朝寝ていたところを無理やり覆面の男たちに連れてこられたんだ。」と、悲痛そうな表情で仰天発言。通訳はこれを「バンドに加入できて光栄です。今朝、寝ていたら覆面の男たちがやってきて、こんな素敵なところに連れてきてくれた。早く故郷のアメリカでライヴをやらせてください。」と、これまたJONの言葉の行間すらをも読み取って見事な日本語訳をあてる。英語がわからない記者からは、JONの言葉に大きな拍手が沸き起こっていた。

さらに会見中、ソロとして7月13日に発売するシングル「Episode.0」について訊ねられたGACKTは、「これはYFCの記者会見で、個人の話をする場じゃない。つまらない質問をするなクソ野郎! 出て行け!!」と、突然のマジ切れ。GACKTはマイクを置いたあとも、質問した編集者に向けて“ass hole!”と威嚇し続ける。すごまれた編集者は震え上がっていたが、ここでも通訳は「いい曲なのでぜひ聞いて下さい。YFCのツアーでもやりたい。」と、前向きな日本語訳をしていた。

またTAKUMIが「新メンバーだからと言って気後れせずにやって行きたい。」と回答をする中、突然立ち上がったU:ZOが、意味不明な言葉(通訳曰く「大好き! 日本大好き!」)を口走り興奮。テーブルをひっくり返す剣幕で、CHACHAMARUとYOUに羽交い絞めにされ、会場から引きずり出されていった。

気になる日本ツアーの開催について訊ねられると、SHINYAは「NO」、JONは「YES」と食い違う場面も。「probably…」と含みを残すGACKTのコメントなどをまとめて通訳は「もう本当に楽しみでなりません。」と訳。つまりはそういうことらしく、欧州ツアーのほか、日本国内でのツアーも発表された。

最後に記者陣が詰め寄り、来日記者発表は終了。ものものしい雰囲気にJONは「Help Me!」と悲痛な表情を見せていた。

YFCは7月20日の仏・パリから<WORLD TOUR“SHOW UR SOUL.I"世壊傷結愛魂祭>と題した欧州ツアーをスタート。ドイツ、英国など9カ国13都市をまわる。日本国内は9月14日のZEPP TOKYOを皮切りに11月16日の千葉・幕張メッセ公演まで、仙台、札幌、横浜、大阪など9都市19公演をめぐる。このほか11月にアジア、2012年1月に南米、2月に北米ツアーを予定している。

「日本に漢(男らしい男)を増やしたい。」というテーマの下、2010年3月に始動したYFCは、これまで日本、欧州でライヴを行なってきた。しかし2011年3月にあった東日本大震災を経て、「震災孤児の復興支援ができれば」とスタッフらと協議。収益の一部を、義援金として被災地に送ることも決めた。GACKTは「地震を風化させないよう、世界に訴えていく基軸になれば。」と、話している。また、SHINYAは「形がどんなであれ、音楽を表現することに変わりはない。その場での完璧を目指したい。」と、あらためて意気込みを語っていた。

◆GACKTオフィシャルサイト