長渕剛、石巻で1000人と熱唱「どんな大きなイベントより絆を感じた」

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長渕剛が6月26日(日)、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市の日和山公園にて、NHK総合「SONGS」の収録を実施。約1000人の市民たちとともに「TRY AGAIN for JAPAN」を熱唱した。

◆長渕剛 画像

「どんな時代でも子供の声や笑顔は希望。だから未来を担う子供たちと歌いたい」。悲劇を忘れず後世に伝えるためにも、どうしてもこの地で児童と歌いたかったという長渕。震災から3ヶ月以上経過した今、復興は一歩ずつ始まってはいるものの、まだまだ長き道のりで、当日訪れた日和山公園の背後にはがれきと化した町並みが広がっていた。

震災発生直後は、あまりの被害の大きさを見て“歌っている場合ではない”としばらくは落胆しきっていたという長渕。4月上旬より被災地へ声を届けるために立ち上げたラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~」が始まった直後も、そのリスナーに「歌は必要ですか?」と問い、悩み続けていた。

しかし、実際に被災地を訪れて、人々の生の声を聞きその表情に触れたことで“歌は必要だ”という確信に変わっていき、“人間の声の力”だけで、楽曲「TRY AGAIN」を再構築していく作業を開始。

そして、シンガーを目指す学生たちの若々しい肉声を、加えてプロのゴスペル・クワイヤーによる荘厳なコーラスを、そしてオルガン、さらには純朴な小学生たちのコーラスを折り重ねていき、のべ100人以上の“ヒューマン・パワー”による結晶が「TRY AGAIN for JAPAN」として完成した。

そして6月26日。当日はあいにくの雨だったにも関わらず、ゴスペル・クワイヤーのSOULMATICS、彼らの呼びかけで仙台から駆け付けた学生、そして仙台を拠点に活動するゴスペル・クワイヤーたち約70人。さらに、石巻小学校の児童約100人、地元市民約800人、合計約1000人がかけつけ、共に「TRY AGAIN for JAPAN」を熱唱した。

「絆の糸は切れやすいが、結び合えば強くなる。声も一つ、二つと重なれば強くなる。その声の粒を集めて復興の歌を歌いたい」という長渕の願い通り、降り続ける雨にも負けず、全員で「TRY AGAIN for JAPAN」を歌い上げた。響き渡った約1000人の結集された声の粒は、まさに希望のかたまりにだったのではないだろうか。

収録後、感謝と高揚感に包まれる中「こんな雨のなか来てくれたのに、このままじゃ帰れねえよな! 一緒に歌おうや!」と、急遽ギター1本で予定外の「とんぼ」と「乾杯」を全員で歌い上げる場面も。

長渕は、「どんな大きなイベントより絆を感じた。まだまだ時間はかかるかもしれないけど、日本人として一緒に頑張りたい」と、今後も支援していく意向を示した。

なお、この模様は、7月13日(水)22:55~、NHK総合「SONGS」にて放送予定。7月7日からは「TRY AGAIN for JAPAN」の着うたフル(R)がドワンゴにて独占先行配信される。

また、4月上旬よりスタートした被災地へ声を届けるためのラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~」は、放送開始当初(4月7日)は被災地を中心とした10局でスタートしたが、その主旨に賛同する放送局が増え続け、北は北海道から南は沖縄まで、現在では合計24局で放送されている。

LIVE DVD
『ARENA TOUR 2010-2011 “TRY AGAIN” LIVE at YOYOGI NATIONAL STADIUM』
2011年6月22日発売
UPBH-20071/2 ¥7,800(tax in)

◆長渕剛オフィシャルサイト
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