X JAPAN、圧倒的なパフォーマンスでロンドンっ子失神

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X JAPANが6月28日(日本時間29日)、ロンドン西部にある老舗ライブハウス「Shepherd's Bush Empire」でバンド初のヨーロッパツアーをスタートさせた。ステージでは同日、欧州などで配信を開始した全世界デビューシングル「JADE」など10曲を披露。YOSHIKIは「夢みたい。この時間を長く待ちわびていた」と欧州進出第一歩をよろこんだ。

◆X JAPAN画像

ライブでは激しい「Rusty Nail」、壮大な「ART OF LIFE」などバンドの静と動の顔を余すところなく伝える選曲で、2000人のファンを魅了。アンコールで紫色の着物を羽織り、TOSHIとともに姿を現したYOSHIKIは、「hideが亡くなったときは、自分がここにいるなんて思わなかったよ。10年ぶり(2008年)に再結成して…。hideも一緒に連れてきたかったよ。でも彼は僕たちといつも一緒だよ…」と最後は声を詰まらせて涙。会場からはhide、TOSHI、YOSHIKIそれぞれのコールが起こっていた。

ステージでは約2時間で10曲を披露。同公演はロイター通信社、英国BBC放送センターなど主要メディアが取材した。

ロンドン郊外出身の20代会社員の女性は、「X JAPANのライブに来るのは初めて。HEATHのベースが好き。ロンドンに住んでいる友人たちと作りました」と、ユニオン・ジャックにメッセージを書き込んだ旗を手に持ち興奮した様子。この日の早朝に、仏・パリから駆けつけたビジュアル系が大好きと言う20代男性会社員は「X JAPANは素晴らしいロックンローラー。4公演全て行きます」と意気込んでいた。

会場は1903年に創業。過去、The Rolling Stones、The Who、Oasis、David Bowie、Bon Joviなど英米の大物アーティストが立ってきた由緒ある場所だ。

取材・文・写真(※):西村綾乃

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この日はあいにくの雨となったが、開場の何時間も前から並ぶファンの列がロンドン市街に溢れかえった。こういった光景は、X JAPANにとって日本のみならず全世界で共通の出来事のようだ。

この日は、午後8時からオープニングアクトとしてジャパニーズ・ヴォイヤーズが30分間のパフォーマンスで会場を温め、X JAPANの登場は午後9時、「JADE」からスタートとなった。「Rusty Nail」「Silent Jealousy」と続き、「Born to be free」「I.V.」といった近年の作品から「X」「Endless Rain」といったX JAPANの永遠のクラシック名作まで、大曲「Art of Life」を含め、X JAPANの魅力を大濃縮したような楽曲ラインナップが、ロンドンのロック・リスナーたち直撃。興奮のあまり失神者達も続出。通常はバーでお酒を買ってライブ開始を待つオーディエンスたちが、この日はお酒よりも誰より前に行こうステージに押し寄せる様子を見せており、会場関係者によると、こんなショーはかつて経験のないことだとか。

「X」の時にはロンドンでもXジャンプが巻き起こり、狂騒のボルテージの中でYOSHIKIも客席に向かってダイブ、オーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだ。「Art of Life」が終わった後もXコールは鳴りやまず、YOSHIKIは客席へ再びダイブ、この異常ともいえる盛り上がり方は会場はじまって以来のものと、関係者も驚きを隠せない。

X JAPANはこの後、パリ、ユトレヒト、ベルリンとヨーロッパを回る。「jade」はスペインのitunesロックチャートでNO.1にランクインし、スウェーデンでもNO.1、フランスでもTOP10入りを果たしている。ヨーロッパ全土にX JAPAN旋風が巻き起こりつつあることを、肌で感じていただけるだろうか。

X JAPANは、ヨーロッパで真剣勝負の火蓋を切った。圧倒的なパフォーマンスでロンドンっ子たちをねじ伏せ、今、世界を手中に収めつつある。

<2011年6月28日 ロンドン@Shepherd's Bush Empire>
1.Jade
2.Rusty Nail
3.Silent Jealousy
4.Drain
5.紅
6.Born to be free
7.I.V.
8.X
9.Endless Rain
10.Art of Life

文:BARKS編集部

◆X JAPANオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルTwitterサイト
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