X JAPAN、ベルリンの夜に響き渡った「we are X !!」

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ヨーロッパツアー最終日となるドイツ現地時間7月4日(月)、ドイツ・ベルリンのColumbia halleに、X JAPANが登場した。ロンドン、パリ、ユトレヒト…と、過去例を見ない激烈なエネルギーの応酬はヨーロッパ中に伝染しており、この最終日にどれだけの期待が押し寄せていたことであろうか。あいにくの雨にも関わらず、数日前から会場の外に並びだしたファンも少なくないという。もちろん、ド派手なファッションで参戦を挑む気合い十分なファンも多い。これこそが、X JAPANライブへの正装であり、戦闘服でもある。X JAPANの美学は、誰が語るわけも無くいつのまにか世界中に伝わっていたようで、愉快じゃないか。

◆X JAPAN画像@ドイツ・ベルリン@Columbia halle

午後8時、X JAPANが登場しオンタイムでのスタートを切った。オープニングにYOSHIKIがドラムの椅子の上に立ち上がると同時に、一斉にYOSHIKIコールが立ち昇る。蒼き血の交流を告げる、ベルリンのファンが上げた狼煙だ。これを合図に、YOSHIKIはドラムセットに付き、スティックを振り下ろした。

オープニング曲「JADE」が始まると、オーディエンスは瞬間沸騰、会場は大歓声に包まれた。楽曲「X」の演奏が終わった後、YOSHIKIが「we are X !!」と叫ぶと、会場のファンも一体となって「we are x !!」のレスポンスを返す。自然と交流するアーティストとオーディエンスの純潔の契りは、X JAPNAの血流が場所を越え時を越え、国境なき脈流となったことを高らかに宣言するものとなった。YOSHIKIはシンバルをドラにたたきつけ、割れんばかりの大歓声で会場を震わせた。

アンコールには、YOSHIKIは「forever love」をサプライズで披露。そのすばらしき音色に会場は包まれ、自然とファンによる合唱が沸き起こる。予定外の展開にスタッフは大慌てだ。最終曲の「art of life」が終わると、YOSHIKIはステージから観客席に降り、自らバリケードを乗り越えてファンの中に身を投げた。

絶叫するファンにもみくちゃにされながら「we are X !!」と叫び続けたYOSHIKIには、世界のオーディエンスを自らの音楽で袂に引き寄せた喜びと感動に包まれていたことだろう。「初心に返って」というキーワードを胸に、全てツアーバスでロードし、移動も寝泊りもツアースタッフと共に過ごしたメンバーに去来した思いは、尊くも輝かしい光を放っていたことだろう。その光はきっと、はにかむように笑うHIDEの笑顔を浮かび上がらせたはずだ。YOSHIKIも、ヨーロッパのファンも、そしてヨーロッパツアーの様子を見守る日本のオーディエンスも、皆その思いは同じだ。我々は皆、X JAPANなのだ。

<2011年7月6日 ドイツ・ベルリン@Columbia halle>
1.JADE
2.Rusty Nail - English ver. -
3.Silent Jealousy
4.DRAIN
5.紅 - English & Japanese ver. -
6.Born To Be Free
7.I.V.
8.X
ENCORE
※forever love
09.ENDLESS RAIN
10.ART OF LIFE

◆X JAPANオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルTwitterサイト

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