Chim↑Pomの「気合100連発」、Why Sheep?によってリミックス

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震災後、渋谷駅に飾られる岡本太郎作の「明日の神話」とゲリラ・コラボレートしたChim↑Pomと、枯山水サラウンディングでのアート活動や音楽アルバム作品「The Myth And i」のリリースで知られるWhy Sheep?とのコラボレーション映像作品「Ki-Ai 100 (rebuild dance mix)」が公開された。

◆「Ki-Ai 100 (rebuild dance mix)Chim↑Pom x Why Sheep?」映像

アート集団Chim↑Pomが発表する作品は、そのセンセーショナルな側面がクローズアップされがちだが、圧倒的な行動力に裏付けされた現代の様々な出来事に対する表現は群を抜いており、震災後まもなくに現地入りして製作された作品群が発表された<REAL TIMES>と題された展示会では、独自のユーモアとエンターテイメント性、震災後のある瞬間の本質が圧倒的な強度で表現された作品が展開されていた。

その展示会の中で発表された作品のひとつが「気合100連発」である。震災後に現地で出会った、自らも被災者でありながらボランティアも立ち入ることが出来ない地域で瓦礫の撤去を続ける若者たち。彼らとChim↑Pomのメンバーが共に円陣を組みカメラに向かって思い思いそれぞれに100の言葉を叫ぶ。その模様が映像として収録された作品だ。

そして、この作品にインスパイアされたと語るWhy Sheep?が創り上げたのが、この「気合100連発」のリミックス作品「Ki-Ai 100 (rebuild dance mix)」である。

震災後、まもなく現地入りして製作されたこの作品の中で発せられる言葉は、被災地の若者の等身大の言葉でありリアルそのもの。Why Sheep?の内田学は「ここで聞こえるのは、被災し福島原発事故に翻弄される現地の人達のリアルな声、リアルな気持ちです。ですから少しでも早く、多くの人達にこの声を聞いてもらえたらと思い、このトラックをアップしました」と語る。

2組のアーティストにより、音楽作品として届けられることとなったリアルな言葉をぜひ一度チェックしていただきたい。

なお、Chim↑PomとWhy Sheep?のコラボレーションは発展し、8月19日(金)に神奈川県川崎市の東扇島東公園で行なわれる東日本大震災復興支援イベント<FREEDOMMUNE 0<ZERO>2011>のオープニングでライブ・パフォーマンスとして披露されることが決定している。


●Chim↑Pomとは?
2005年、エリイ、卯城竜太、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求で結成したアート集団。「生と死」をテーマにした作品や、現代社会に全力で介入した社会的メッセージの強い作品で評価を得、国際展への参加や今年開催された「アジア・アート・アワード」で日本代表に選ばれるなど、海外からの注目も高い。2010年3月には初の作品集「Chim↑Pom」が刊行された。

●Why Sheep?とは?
細野晴臣のレコーディング・アシスタント等を経て、WHY SHEEP?名義で1996年ファースト・アルバムをリリース。その後アジア、ヨーロッパを中心に世界各国を放浪。7年間の沈黙の後、2ndアルバム『The Myth And i』が日・欧・米と世界発売される。KEN ISHIなどを筆頭に数々のリミックスや映画等のサントラ、プロデュース等を手がけると同時に国内外での公演も精力的に行う。自らの製作のかたわら2007年より枯山水サラウンディングにクリエイティヴ・ディレクターとしての活動もスタートしている。

◆FREEDOMMUNE 0<ZERO>2011サイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
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