鈴木祥子、劇団AND ENDLESSのメンバーとトークライブ

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2011年9月10日、南青山MANDALAで行われた<SYOKO SUZUKI × AND ENDLESS Collaboration Live>。これは、8月20日~9月4日にシアター1010で上演された劇団AND ENDLESSの15周年記念公演「美しの水」の後夜祭イベントだ。

鈴木祥子が、舞台「美しの水」にテーマソングを書き下ろしたことで開催された。イベントは、2部制で第1部は、劇団AND ENDLESSで「美しの水」に出演したメンバーとのトークセッション。第2部は「美しの水」で使われた曲を中心としたミニライブだ。

イベントは、劇団AND ENDLESSの主宰者である西田大輔の挨拶で始まった。西田は、18歳の時に鈴木祥子の楽曲「夏はどこに行った」に出会った時から彼女の曲を聴いていると。すでに15年の鈴木祥子歴だ。西田の挨拶のあと鈴木祥子が登場。黒いワンピースに腰にスカーフというシンプルなスタイル。

劇団AND ENDLESSでは、今回の作品以前にも彼女の曲を劇中で使っていたという話や、テーマソングを依頼したときのこと、物語をどうやって生み出すか、楽曲をどうやって生み出すかについてトーク。

その後「美しの水」の出演者5名が登場。それぞれに鈴木祥子の好きな曲を語る。舞台で見る姿との違いに鈴木祥子が驚くことも。

鈴木祥子は「美しの水」について「悲しいけれど透明感があり、悲痛だけど浄化できる」と語り、千秋楽から一週間が過ぎても、舞台にいた人物が今もどこかにいるような気がすると。それが音楽とは違うところかもしれないと語った。西田は劇団AND ENDLESSについて、「ビジネスとは切り離せないけれど、良いと思う作品を作れるかどうか?」と考えていると語った。

トークセッションのラストには、鈴木祥子から「舞台で生で歌うのはどうですか?」という発言! そんな日が来ることが楽しみだ。

休憩をはさみ、第2部のライブへ。この日のセットリストは、西田のリクエスト。西田曰く、歌って欲しい曲を書き出していたら54曲になってしまって、そこから選んだと。

1曲目は「my love, my love」。劇団AND ENDLESSのかつての作品で、吸血鬼が登場するシーンで使われたという曲。そんなコメントも!

「水の中の月」は、演目「BLUE」の大団円で流れた曲。「かもめ」は、西田が作品を作る際に、悩むと必ず聴くという曲。「3000回は聴いています」とトークセッション中にコメントがあった。

「波の化石」は、ライブでは久しぶりに聴く印象。本編ラストはテーマソング「You Take Me,You Make Me」。誰かを思うことがテーマになっているので、思いを伝えるということを感じながら録音をしたと鈴木から。スタジオに西田が来てくれたとも。

アンコールは、「Sweet Sweet Baby」。そして、公演中にインスピレーションを得て書き下ろし、各演目の千秋楽日に使用された新曲「Weaver of Love~愛を織る人~」が演奏された。「Weaver of Love~愛を織る人~」は、盛岡のホームスパンや八丈島の黄八丈のような、その土地でしか織られない織物と西田の作品が繋がって生まれた曲のようだ。

舞台と音楽。同じ表現するものでありながら、違う世界。楽曲でそれが繋がり、舞台で生で彼女が歌う日を楽しみに待ちたい。

<SYOKO SUZUKI × AND ENDLESS Collaboration Live第2部ミニ・ライヴ>
1.my love, my love
2.優しい雨
3.swallow
4.水の中の月
5.かもめ
6.波の化石
7.あの空へ帰ろう
8.ステイションワゴン
9.帰郷
10.You Take Me,You Make Me
EN1.Sweet Sweet Baby
EN2.Weaver of Love~愛を織る人~

『You Take Me, You Make Me』
2011年9月28日発売
DDCZ-1780 1,500円(税込)

◆「美しの水」オフィシャルサイト
◆鈴木祥子オフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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