高中正義40周年記念ライブに、往年のギター小僧、感涙

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高中正義がデビュー40周年を迎え、40th記念のライブを9月24日(土)に日比谷野外音楽堂で開催した。

◆高中正義画像

高中正義を神と崇める中年世代の元ギター小僧を中心に、会場は立ち見が出る満員状態。いつもなら、開演前は野太いヤジや歓声で騒々しいが、この日に限っては40周年を迎えた自分たちの導師の登場を固唾をのんで見守っている。

そんな観客の期待をはぐらかすかのように、1曲目に演奏したのは新アルバム『40年目の虹』収録の「Nightmare」。「悪夢」という高中らしいアイロニックなスタートにオーディエンスもほっとしたのか、一挙に怒号の歓声に変わる。

アニバーサリー・ライブという事もあって、「リオの夢」(『ALONE』(1981)収録)や「PLASTIC TEARS」(『FINGER DANCIN'』(1980)収録)といった、ライブでの演奏機会が少ない曲も披露。なかでも圧巻は中盤の虹伝説コーナーだった。『虹伝説/THE RAINBOW GOBLINS』は1981年に発表された往年のギター小僧にとってはバイブル的名盤中の名盤だが、アルバム内のお馴染みの英語ナレーションが流れると、ウォーっ唸るような怒号の歓声が轟き、感激のあまり泣き出すファンもいた程だ。

後半はダンサブルな曲を中心とした怒濤のヒット曲攻勢。新アルバムに収録されたKARAの「ミスター」のカバーに、「Saudade」「BLUE LAGOON 'K'」や「READY TO FLY」等が次々と演奏され、オーディエンスも総立ちで踊りだし、日比谷野音が巨大なディスコ・フロアと化した。

アンコールのラストには、ウクレレ1本を手にしてステージに現れる。1976年に発表されたソロ・デビュー・アルバム『SEYCHELLES(1976)』の中から数曲をメドレーでウクレレ演奏。高中にとっても、このアルバムは想いが強いのであろう。よく見ると、ウクレレの裏には『SEYCHELLES』のジャケットに描かれたカモメがペイントされていた。

全19曲、2時間のステージは、集まった2600人の(往年の)ギター小僧達を大いに酔わせた。この日の公演は完売した為、12月16日にはNHKホールでの追加公演が行われる。当日演奏して欲しい曲のリクエストもオフィシャルサイトで受け付けなので、マニアックな曲が聴けるチャンスでもある。後藤次利、村上"PONTA"秀一や斉藤ノヴといった豪華ミュージシャンのゲスト参加も決定しているので。当日は大フュージョン祭りになる事必至だ。

<高中正義 40周年記念最終章「SUPER COLLECTION」>
2011年12月16日(金)
@NHKホール
開場17:45/開演18:30
LAGOONプレミアシート:\11,000/指定席¥7,500
※LAGOONプレミアシートには、(1)秘蔵ライブDVD(シリアルNo付き)(2)ピクチャーチケット(3)公演ポスター付き

◆高中正義オフィシャルサイト
◆リクエスト受付サイト
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