鬼束ちひろのニコ生、第2回放送では大門サングラスをかけてプロレス

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鬼束ちひろのニコニコ生放送『包丁の上でUTATANETS』第2回放送が、10月18日に生配信された。

◆鬼束ちひろ画像@『包丁の上でUTATANETS』第2回放送

番組内企画のすべては、鬼束ちひろが自ら発案しているというこの番組。9月に行なわれた初回放送では、視聴者の想像を超越したアグレッシブかつアバンギャルドな企画の連続に、鬼束ちひろファンはもちろん、ニコ生ユーザーからも絶賛の嵐。そんな番組の第2回ということで、当然、放送開始前から視聴者の注目度、期待度、熱量も高かった。そして結論からいうと、番組は、そんな視聴者の期待のはるかに上を行く展開を見せた。

神聖かまってちゃん、撃鉄のマネージャーにして、あらかじめ決められた恋人たちへのベーシストとしても活動する劔 樹人とともに、お気に入りのブランドCASSETTE PLAYAのミニのワンピース姿で登場した鬼束ちひろ。冒頭から「“鬼束ちひろ乃進”だと……思うよ。」と、最近彼女が傾倒している秋山森乃進(ロバート秋山)へのオマージュを見せた番組は、すでに何が起こるかわからない、ただし、必ず“何かが起こる”という期待感たっぷりなムードだ。

今回は、「16小節の鬼×劔ソング~」「ザ・将棋崩し」「大門サングラスでプロレス~!」の3つのコーナーを用意。16小節の曲を作って視聴者にプレゼントするという「16小節の鬼×劔ソング~」のコーナーでは、視聴者からの要望として多かった「聴けば聴くほど暗い曲」をテーマに、劔がギターを鳴らしながら、そこに鬼束が歌詞を乗せていく。まさにアーティスト同士の即興。ふたりは、

<ハゲたカナダ人が / 小銭落とし / そんなイスラエル人も / テスト ババアに見られた>

と、哀愁漂う楽曲「ババア OF テスト」を作り上げ、ラジカセを足元に置いて番組内レコーディングを敢行。画面上では、鬼束の歌詞がワンフレーズごとに発表されるたび「wwwwwww」と、誰もが驚きを隠せなかった(ちなみに、リハーサルでは、まったく違う曲をその場の空気で作っていた)。

次のコーナー「ザ・将棋崩し」は、将棋の駒を使った遊びとして昔から定番の将棋崩しをアレンジ。「歩兵」「金将」「王将」など、取った駒に応じて相手に罰ゲームというルールがプラスされた。ゲームはお互いに罰ゲームを受けながら和気あいあいと進むかと思いきや、劔が駒を動かしている最中に、鬼束が劔のヒジにアタックをしかけて失敗させることで、ゲームはほぼ全編にわたって鬼束のターン。劔の顔に洗濯ばさみをつけたり、顔に熱々おしぼりをかけたり、臭い袋に頭を突っ込ませたり、“デコピン”や“しっぺ”という名の平手打ちを放ったりと大盛り上がり。さらに「王将」の罰ゲームとして「イナゴの佃煮」が登場した際には、罰を受ける劔と一緒に、駒を取ったはずの鬼束もなぜか数匹食して満足気。結果的にルール無視の破天荒なゲーム展開には、劔もスタッフも、そして視聴者も笑うしかなかった。

そしてこの日のメインイベントともいえる「大門サングラスでプロレス~!」。当初はローションを用いて“ヌルヌルプロレス”にする予定だったが、安全上の理由から急遽、通常のプロレスに。とはいえ、アーティスト・鬼束ちひろがプロレスをするということで、スタジオ、視聴者はこの日一番の期待を持つ。

ゴリラのTシャツにヒョウ柄のレギンスに着替えた鬼束は、コーナー開始前から闘志をみなぎらせ、軽く準備運動。大門サングラスを取られたほうが負けというルールのもと、ゴングが鳴ると同時に、ローションマット上でプロレスという名の取っ組み合いがスタートする(ローションは使用されなかったが、ローションマットはそのまま使われた)。一進一退の攻防が繰り広げられ、途中には、マットを離れての“場外乱闘”にも発展した一戦は、2ラウンドで鬼束が劔の大門サングラスを奪い、見事に勝利をおさめた。

さらに番組最後のツアー告知では、「国際フォーラムAでプロレスしよう、将棋崩ししよう。」と、劔を誘い、視聴者に「みんな、暇人だと思う…よ。」と、最後のコメントを残して番組は終了。視聴者の期待を越える展開を見せた番組には、「wwwwww」と「8888888」の文字が最後まで画面上を飛び交っていた。

この番組のアーカイブは、現在、ニコニコ生放送のページで視聴が可能(タイムシフト視聴)。また、次回放送は11月12日を予定している。さらに鬼束ちひろは、約10年ぶりの全国ツアー<鬼束ちひろ CONCERT TOUR 2011 「HOTEL MURDERESS OF ARIZONA ACOUSTIC SHOW」>を11月30日の愛知県芸術劇場 大ホールからスタートさせる。

text and photo by ytsuji a.k.a 編集部(つ)
◆鬼束ちひろの「包丁の上でUTATANETS」(ニコニコ生放送)
◆鬼束ちひろ オフィシャルサイト
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