LUNA SEAが復興支援ライヴ。「悲しみを乗り越えて、魂の炎を燃やし続けてください」

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LUNA SEAが東日本大震災の復興支援を目的としたライヴ<東日本大震災復興支援チャリティライヴ LUNA SEA For JAPAN A Promise to The Brave>を、10月22日にさいたまスーパーアリーナにて開催した。

◆LUNA SEA画像@2011.10.22さいたまスーパーアリーナ

“LUNA SEA for JAPAN”を合言葉に、東日本大震災の復興支援として4月10日に約10年振りとなる新曲「PROMISE」をチャリティーソングとして配信したLUNA SEA(収益のすべては日本赤十字社および米国赤十字社を通じて8月下旬から被災地に寄付を継続)。今回のライヴは、彼らが模索し続けた「LUNA SEAだからできること」のひとつとして、5月下旬に「A Promise to The Brave(どんな困難にも負けない【勇敢な者たちとの約束】)」というタイトルで開催する旨が発表されていた。

2万4000人のファンが詰めかけたさいたまスーパーアリーナ。ベートーヴェン「月光」のSEからスタートしたライヴは、1曲目「WITH LOVE」、そして2曲目の「Déjàvu」と続き、オーディエンスはもちろん総立ち。「今日の俺たちの想いとみんなの想いをステージの上でぶつけ合おうぜ!」とRYUICHIが煽ったとおり、5人のパフォーマンスに2万4000人の声援、パワーがぶつかり、空間は熱を帯びていく。

また途中には、RYUICHIが「80年代後半からずっと支えてくれたファンが震災で傷つきました。俺たちのもらった夢を、少しでも返したいと思います。」と、震災で犠牲になってしまった命や、傷を負ってしまったファンへの哀悼の気持ちを語るとともに、ステージ上のメンバーと2万4000人で、1分間の黙祷を捧げた。

チャリティーソングとして配信された「PROMISE」はもちろん、後半には、「I for you」「DESIRE」「STORM」「ROSIER」など大ヒットナンバーが立てつづけに放たれるなど、約3時間の公演は、銀テープ舞い散るの中での「WISH」まで、感動と興奮、そしてLUNA SEAの想いとファンの想いが激しく渦を巻く。そして、忘れられない、忘れてはいけない様々な気持ちは、さいたまの空へと昇華していった。

「俺たちはここから、また新しい時代を作っていきます。“今夜のために”と言いました。これからも、一年一年をみんなと一緒に、全力で駆け抜けていきたいと思います。俺たちがこうやってステージにいるのも、“残された魂”という、大切な使命を持っているからだと思います。みんなも、悲しみを乗り越えて、魂の炎を燃やし続けてください。」── RYUICHI(LUNA SEA)

なお、今回のライヴのLUNA SEAに関連する収益のすべてを日本赤十字社を通じて被災地に寄付すると表明している。その金額は不明だが、今回のライヴのキャパシティーが2万4000人で、9,000円のチケットは即日ソールドアウト。この売上だけでも2億1600万円にもおよぶ。

LUNA SEAの2011年の活動はこの日のライヴをもって終了。しかし、2012年も引き続きLUNA SEAは、復興支援はもちろん、ツアーや新曲など精力的に活動していく予定だ。

text by ytsuji a.k.a編集部(つ)
◆LUNA SEAオフィシャルサイト
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