仙台貨物の千葉さん、<劇団千葉>公演でショーマン・シップ見せる

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オンリー・ワンのヴィジュアル芸バンド、仙台貨物のフロントマン、イガグリ千葉が10月21日(金)、SHIBUYA-AXにて単独公演<劇団千葉 ヴィジュアルミュージカル!? V座の変人 BITCH of the VISUAL>を開催した。

◆イガグリ千葉<劇団千葉 ヴィジュアルミュージカル!? V座の変人 BITCH of the VISUAL>画像

この公演は、脚本・監督・主演すべてを千葉さんが手掛ける舞台とあって、開催が発表されるとともに「いったいどんなステージになるのか!?」と、期待と不安と好奇心に満ちた関心が寄せられていた。

そんな周囲の想いを一身に受けて、衝撃の舞台の幕は開けた。

荘厳なオープニングSEに乗って、出演者たちがステージに現われる。ミュージカルということで、メンバーそれぞれ担当楽器のほかに、クリハラ (Mp)=宇宙人、ダイ (Gt)=愛人、こうた (Gt)=外国人、りょう (Ba)=人参、てつや (Dr) =オリジンという配役で、それらしいコスチュームをまとっている。しかし主役である変人役の千葉さんは、何故か赤いジャージ姿。これは何かのトラップか? と疑う間もなく1曲目「ラブラブ ファントム」「千葉sun」と、この日のために用意された新曲を畳み掛ける。

そして暗転したステージに、♪バババババ~バババババババ~というメンバーのアカペラによる「オペラ座の怪人」が流れると、マッスル武井扮する“怪人”と裸の犬“ジン”が登場。「私のような一流のミュージカル・スターにならないか? 売れればガッポガッポだぞ」と千葉さんを誘う怪人。さらに「初めて聴く歌でも問題ないさ~」と高らかに歌い上げ、その後しばしオーディエンスをいじりながら「問題あるのか?」「問題ないさ~」とコール&レスポンスが続いた。

次いで演奏された「ギラギラボーイズ」は、変人、怪人、ジンのダンスに合わせて客人(オーディエンス)も踊る踊る。初めてでも安心、問題ないさ~な瞬間だった。

そして「お前には歌の才能があるな。しかし華がない。私からのプレゼントだ」という怪人の言葉の後、暗転して衣装チェンジ! のはずが、予想以上の暗闇で着替えられないというハプニングがありつつ、なんとか着替え終えた千葉さんの「なんじゃこりゃー!」という絶叫が。怪人のマントの後ろに現われたのは、黒い全身レースに赤いバラ付きパンツという衝撃的な出で立ちの千葉さん。

客席からは、歓声を掻き消すほどのどよめきとざわめきが起こったことはいうまでもあるまい。そして「チクビが透けているから恥ずかしい」と頬を赤らめる千葉さん。といってもすでにメイクで頬は充分に赤いのだが。すると「ならば恥ずかしくないようにしてやろう」といってビリリと両チクビ辺りのレースを引き裂く怪人。

もはやミュージカルの概念を越えた、完璧な千葉さんワールドのショウだ。恥じらいを棄て、全身全霊で観客を笑わせようとする千葉さんのプロ根性は、やはり凄まじい。

その後、再び登場した怪人から「ミュージカル・スターになるにはダンスが必要だ」と新たな指令が出されると、メンバー全員楽器を置きステージ前へ出て、“美しい立ち方”とダンスのレクチャーを受けた後、千葉さんが歌う「会いたかった」(AKB48)をBGMに、全員全力で踊りきる。さらに続けて、千葉さんが全力でヲタ芸を打ちまくる「サマーバ芸ション」、客席からの有志をステージに招いて一緒に踊る「人間ていいな」と、千葉さんらしいダンス・ナンバーでヒートアップ。

ひとしきり歌い踊り、暗転したステージ中央のピンスポットの中、こっそり、というにはあまりにも大胆に台本を確認する千葉さん。そして何事もなかったように、オーディエンスに語りかける。

「ヨコシマな気持ち、あってもいいんじゃない?」と、アカペラで歌いだす「邪なpassion」へ。この日いちばんのミュージカル的要素のある場面だったと思う。そして渾身の長台詞へ。

「千葉さんはいままで、みんなを笑わせるためぬ歌っできますた。『フラ●デー』に載っだどぎも、心はズダズダですた。でもみんなが笑っでぐれだなら…。渋公でお尻を出すたどぎも、スタッフぬ怒られますた。でも、みんなが笑っでぐれるこどが大切だって。(ここで再び台本確認)苦すぃどぎも悲すぃどぎも、笑顔があれば乗り越えられるんだよ~!」

“辛いときはあえて馬鹿になっちゃえ”という千葉イズムが綴られた「ピースマイル」、千葉さんのハーモニカ演奏がハートフルな味わいを添える「みんなの歌」で場内が一体となった。そして怪人から「こんなに大勢の人を笑顔にできるお前は、立派なV座の変人だ」と言葉を贈られ、「ということは、V座を卒業できるんですね!」と一人前のV座の変人となった千葉さんの晴れやかな笑顔で本編は終了した。

そしてカーテンコールならぬ“ワンモア・ゲイ!”コールで再びメンバー登場。この日2回目の演奏となった「勃起DEATH」では、本編以上に“勃起DEATH”コールを強要し、1階フロアのコールがまとまったところで、その目は2階の関係者席に向けられ、「関係者! そんなんじゃ千葉さんを見る資格ないよ!」と容赦ない突っ込みで煽る。おそらくこの日、地球上でもっとも大きな声で“勃起”という単語を連呼したのは千葉さんで、その次はこの会場にいたオーディエンスではなかろうか。

アンコール含め全17曲、ほぼすべてを新曲で構成しながらつねにピークを作り、随所に下ネタを織り交ぜつつも“笑顔になろう”とポジティヴなメッセージを投げかけ続ける千葉さんのショーマン・シップに、改めて胸が熱くなってしまう舞台だった。終演を告げる「どなた様もお忘れもののないように、ヒゲダンスでお帰りください」というお馴染みのアナウンスの後、再びステージに現われてオーディエンスとともに満面の笑顔でヒゲダンスを踊る千葉さんの姿は眩しかった。

なお、<劇団千葉 ヴィジュアルミュージカル!? V座の変人 BITCH of the VISUAL>で演奏された新曲の中から、「勃起DEATH」「FUFFU-」「みんなの歌」「初恋思春鬼」「ピースマイル」のデモ音源が、オフィシャル・サイトで試聴可能となっている。また、仙台貨物のゲイム「進め!仙台貨物」がGREEに登場したので、こちらもぜひチャレンジしてほしい。

取材・文●望木綾子(編集部)

◆仙台貨物オフィシャル・サイト
◆イガグリ千葉 Twitter
◆フルフェイス Twitter
◆BARKS ヴィジュアル系チャンネル
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