前向きに歴史を振り返る夜~MERRY10周年記念公演、第5夜を終えいよいよ千秋楽へ
東京・恵比寿リキッドルームでのMERRYの6夜公演もいよいよ終盤へ。11月12日、その5番目の夜は2007年発表のメジャー第3作、『M.E.R.R.Y.』を軸とするライヴ。前夜、「この日の到来をいちばん楽しみにしていた」と語っていたテツ(B)に、終演直後に話を聞くと、彼は満足げな笑みを浮かべながら次のように語っていた。
◆MERRY画像
「このアルバムには強弱のわかりやすい曲というか、メリハリのつけられる曲がすごく多いじゃないですか。この日を楽しみにしていた理由はそこにあって。久しくやっていなかった「ポエジー」とかもリハでの感触がすごく良かったし。今夜のライヴに限ったことではないんですけど、やっぱり毎日のように“ああ、これはこういうアルバムだったんだな”と気付かされますね。『M.E.R.R.Y.』はかなりどっしりとしたアルバムだと思うし、実は“聴かせる”アルバムなんですよ。終盤にやった「ポエジー」は初回限定盤のみの収録だったし、「Charlie」や「オリエンタルBLサーカス」はシングルのカップリングだったわけで、作品としての色は「ひらひらとんでる。」とか「青年秘密倶楽部」あたりに象徴されてると言っていいんじゃないかな。今夜のライヴでのあの2曲のつなぎはガラちゃんの発案だったんですけど、どっぷりとあの世界を強調できて良かったんじゃないかと思います」
こうした彼の発言通り、高い山もあれば深くえぐられた谷もあり、混沌感もあれば突き抜けるような爽快感も味わえるという実にMERRYらしいライヴだった。加えて、アンコールの最後に披露された「木漏れ日が僕を探してる…」の希望的な余韻も印象的だった。テツにそのことを告げると、次のような答えが返ってきた。
「昨夜の「コールing」とかとは後味が違いますよね。最後に“ありがとう”という気持ちで演奏を終えられるというか。もちろん重みもあるんだけど、“前向きに歴史を振り返ることができる曲”という感じ。これを作ったからこそ次の『アンダーワールド』を作れたという感覚ですね」
そしてこの夜を終え、本日11月13日、このバンドの誕生10周年を記念するこのライヴは最終夜を迎えることになる。その主題となるのは、言うまでもなくその『アンダーワールド』(2009年発表)。これが最後の夜になるのだから、バンドにもオーディエンスにも余力を残しておく必要はない。テツも「ライヴでガツガツいける曲、メンバーが心からイキきれる曲を欲したところから生まれたアルバムなんで、もうみんな、やっちゃえばいいんじゃないですか?」との言葉と共に、完全燃焼を約束してくれた。もちろんMERRYを象徴する要素すべてが詰まった“あの曲”も登場することになるはずだ。バンドと同様、こちらも全身全霊で臨みたいものである。
文/撮影:増田勇一
<MERRY 10 th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
11月12日(土)
Vol.5~『M.E.R.R.Y.』
・M.E.R.R.Y.MARCH~デンヱンカウキヤウクミキヨク~
・歌声喫茶『モダン』
・Blind Romance
・最果てのパレード
・ひらひらとんでる。
・青年秘密倶楽部
・コックドール・ママ
・日ノ出町、街角ツンデレラ~2番ホーム篇~
・ルルルラララ
・ラストスノー
・sweet powder
・ポエジー
・Charlie
・オリエンタルBLサーカス
‐encore‐
・finale
・夜光
・不均衡キネマ
・ハーメルン
・絶望
‐special encore‐
・木漏れ日が僕を探してる…
<MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
東京・恵比寿リキッドルーム
11月7日(月)Vol.1~『現代ストイック』(終了!)
11月8日(火)Vol.2~『モダンギャルド』(終了!)
11月9日(水)Vol.3~『nuケミカルレトリック』(終了!)
11月11日(金)Vol.4~『PEEP SHOW』(終了!)
11月12日(土)Vol.5~『M.E.R.R.Y.』(終了!)
11月13日(日)Vol.6~『アンダーワールド』(本日!)
◆MERRYオフィシャルサイト
◆MERRY画像
「このアルバムには強弱のわかりやすい曲というか、メリハリのつけられる曲がすごく多いじゃないですか。この日を楽しみにしていた理由はそこにあって。久しくやっていなかった「ポエジー」とかもリハでの感触がすごく良かったし。今夜のライヴに限ったことではないんですけど、やっぱり毎日のように“ああ、これはこういうアルバムだったんだな”と気付かされますね。『M.E.R.R.Y.』はかなりどっしりとしたアルバムだと思うし、実は“聴かせる”アルバムなんですよ。終盤にやった「ポエジー」は初回限定盤のみの収録だったし、「Charlie」や「オリエンタルBLサーカス」はシングルのカップリングだったわけで、作品としての色は「ひらひらとんでる。」とか「青年秘密倶楽部」あたりに象徴されてると言っていいんじゃないかな。今夜のライヴでのあの2曲のつなぎはガラちゃんの発案だったんですけど、どっぷりとあの世界を強調できて良かったんじゃないかと思います」
こうした彼の発言通り、高い山もあれば深くえぐられた谷もあり、混沌感もあれば突き抜けるような爽快感も味わえるという実にMERRYらしいライヴだった。加えて、アンコールの最後に披露された「木漏れ日が僕を探してる…」の希望的な余韻も印象的だった。テツにそのことを告げると、次のような答えが返ってきた。
「昨夜の「コールing」とかとは後味が違いますよね。最後に“ありがとう”という気持ちで演奏を終えられるというか。もちろん重みもあるんだけど、“前向きに歴史を振り返ることができる曲”という感じ。これを作ったからこそ次の『アンダーワールド』を作れたという感覚ですね」
そしてこの夜を終え、本日11月13日、このバンドの誕生10周年を記念するこのライヴは最終夜を迎えることになる。その主題となるのは、言うまでもなくその『アンダーワールド』(2009年発表)。これが最後の夜になるのだから、バンドにもオーディエンスにも余力を残しておく必要はない。テツも「ライヴでガツガツいける曲、メンバーが心からイキきれる曲を欲したところから生まれたアルバムなんで、もうみんな、やっちゃえばいいんじゃないですか?」との言葉と共に、完全燃焼を約束してくれた。もちろんMERRYを象徴する要素すべてが詰まった“あの曲”も登場することになるはずだ。バンドと同様、こちらも全身全霊で臨みたいものである。
文/撮影:増田勇一
<MERRY 10 th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
11月12日(土)
Vol.5~『M.E.R.R.Y.』
・M.E.R.R.Y.MARCH~デンヱンカウキヤウクミキヨク~
・歌声喫茶『モダン』
・Blind Romance
・最果てのパレード
・ひらひらとんでる。
・青年秘密倶楽部
・コックドール・ママ
・日ノ出町、街角ツンデレラ~2番ホーム篇~
・ルルルラララ
・ラストスノー
・sweet powder
・ポエジー
・Charlie
・オリエンタルBLサーカス
‐encore‐
・finale
・夜光
・不均衡キネマ
・ハーメルン
・絶望
‐special encore‐
・木漏れ日が僕を探してる…
<MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
東京・恵比寿リキッドルーム
11月7日(月)Vol.1~『現代ストイック』(終了!)
11月8日(火)Vol.2~『モダンギャルド』(終了!)
11月9日(水)Vol.3~『nuケミカルレトリック』(終了!)
11月11日(金)Vol.4~『PEEP SHOW』(終了!)
11月12日(土)Vol.5~『M.E.R.R.Y.』(終了!)
11月13日(日)Vol.6~『アンダーワールド』(本日!)
◆MERRYオフィシャルサイト
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