SHAKALABBITSから、KING脱退

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2011年12月1日、SHAKALABBITSからベーシストのKINGが脱退したことがオフィシャルサイトで発表された。「ファンの皆様並びに関係者の皆様へ大切なお知らせ」として、11月20日に開催された宇都宮大学での学園祭ライブが最後の活動になってしまったことを明らかにしている。

結成以来、13年間バンドを支えてきたKINGだが、話し合いを持ちながらも、固い意志の元、脱退という結末を迎えたようだ。SHAKALABBITSは新しいベーシストを迎え、新生SHAKALABBITSとして活動していくことになる。

本人からのメッセージは以下の通り。赤裸々な思いの丈が綴られており、胸が苦しくなる。

   ◆   ◆   ◆

SHAKALABBITSを応援してくれているみなさんへ

突然ですが、大事な報告をします。
私、BassKINGは先日の学園祭ツアーをもって、SHAKALABBITSを脱退することにしました。
本来ならば、自分達のワンマンツアー等で自分の口からみんなに直接伝えるべきでしたが、
次のツアーまで頑張る自信を無くしてしまったので、HPのみの発表にさせてもらいました。
本当に申し訳ありません。

理由は、自分の不甲斐なさが原因で音楽と向き合えなかったということです。
具体的な話をあげると、楽曲制作では何年も前からベースのフレーズを作る事もできなくなり、
みんなのアイデアに頼りっきりになってしまい、自分の中が空っぽだった事に気付きました。
それがだんだんライブにも影響し始め、曲を覚える事もできず、情熱は冷め始め、
楽器を持つ事も辛くなり演奏することが楽しめなくなっていたのです。

そんな状態が何年も続き、メンバーに励まされながらなんとか歩みを止めずにやってきましたが、
情熱を無くした自分は、もうステージで演奏する側にいたくないと思いました。

こんなタイミングで脱退することは、たくさんの人に迷惑をかけてしまうのですが、
向上したいという気持ちがベースや音楽から離れてしまい、
情けない話ですがここが限界だと思いました。

思えばメンバーやスタッフにずっと支えられ続けてきた13年間でした。
みんなでいろんな場所に行って、たくさんの人と出会い、ひとりでは叶えられなかった特別な経験をさせてもらい、
血の繋がりはなくても本当の家族のように思う日々でした。

俺よりも俺を理解してくれていることにびっくりしたり、こんな状況でも俺の心配をしてくれていたり。
活動中も上達出来ず悩んでいた自分に対して、メンバーはたくさんのアドバイスをくれていたにもかかわらず、
メンバーが言ってくれた事よりも、心の中の「でも、それよりこっちじゃないか?」に逃げて自分のやりたいことを
優先してしまい、友達の言葉を素直に信じられなかったりもしました。
色んな方法を提示しながら手を差し出してくれていたのに、悲しいかな俺はその手を取れなかったんです。

自分がいかにみんなの演奏を無視して好き勝手に弾いていたかが分かりました。
つまり、プロとしての意識というよりも単純に向上心が足りなかったから、
その視線の先に見ている景色はみんなと違ってくるのは当たり前で、それが分かった時は、
うまくいかない事に納得出来たけど正直自分にがっかりし、情けなくて悲しくなりました。

SHAKALABBITS人生13年間の中で、友達とは何か?家族とは何か?を学んだ気がします。
だからこそ自分はこれからの人生に、その経験を活かしてかっこよく生きていきたいと思うし、
SHAKALABBITSにはもっとかっこよくなっていってほしいと願います。

UKI、MAH、TAKE-Cと一緒に音を出して生きてきた時間は自分の人生にとってかけがえの無い宝物です。
生涯忘れることのない時間でした。
本当にありがとう!!本当にごめんなさい!!

音楽に対しては一度楽器と離れてみて、またいつか趣味という形で楽しむことができたらいいなと思っています。
今の気持ちとしては、明るく前を向いているから自分の出した脱退という決断に後悔はないし、
自分のいないSHAKALABBITSを、これからはファンという立場になってみんなと一緒に応援していきたいと思っています。
これからもSHAKALABBITSに、変わらぬ応援をよろしくお願いします!!

次に自分が何をやるかはっきりとは決めていませんが、自分の生活習慣や生き方から見直して、
大自然の中で体を使ったような仕事をして生きていきたいと思っています。

勝手な話ではありますが、
本当にありがとうございました!!

2011.12.1 Bass KING

◆SHAKALABBITSオフィシャルサイト
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