OBLIVION DUST、フルスロットルで2012年に突入

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12月9日(金)渋谷O-EASTにてOBLIVION DUSTのツアーファイナルが行われた。

◆OBLIVION DUST画像

前回のツアーから、およそ4ヶ月のスパンしか開けずに4ヵ所5公演で行われた今回のツアー<Roller Coaster Tour 2011>だが、オーディエンスの体温は開演前から激しく上昇していた。ハードなデジタルサウンドのSEが流れ、サポートドラムの有松(VAMPS/特撮)が登場、黄色い声援が飛ぶ。次に、メンバーのK.A.Z、RIKIJI、サポートギターのyuji(MEGA8BALL)が登場するにつれ会場の歓声も大きくなっていく。最後にヴォーカルのKEN LLOYDが姿を表し、ドラムのカウントとともに、ライブがスタート。1曲目は「Never Ending」。会場全体が拳を天に突き上げるストレートなアッパー・チューンだ。間髪入れずに「Microchipped」「THERAPY」と、キラーチューンを立て続けに披露。すでにモッシュ、ダイバーが続出しフロアの体感温度が一気に上がる。

「ツアーファイナルです。Roller Coaster Tourなので、みんなグルングルン暴れちゃってください!」とKEN。MCをはさんでも、熱気は冷めることなく「NO REGRETS」「TRUST」「Sucker」を演奏。「ここで重大発表! おめでたい人が今日というか、昨日います。」とKEN。ファンはすでにわかっているようで、「おめでとう!」が会場を飛び交う。「実は、アーリー(有松)が昨日誕生でした!」とKENが言い放つと、有松がドラムソロを披露。そして、K.A.Zから前厄と書かれた熨斗紙(のしがみ)が巻かれた花束を贈呈された。「最高です!ありがとうございます!」と有松が笑顔で答え、OBLIVION DUSTのライブでは恒例ともいえるメンバーからの水撒きをすると「easier then」「FUTURE WOMAN」「LULLABYE」「WHICH HALF DO YOU OWN?」と、美メロナンバーで会場を一気にクールダウンさせた。

KENが「告知があります。3年ぶりのニュー・シングル「TUNE」を12月14日にリリースします」と告げられると、ファンからは「やって!」との声が飛び交い、メンバーを戸惑わせる。遂に会場から「TUNE」コールが巻き起こり、結局タイトなドラムとK.A.Zのアルペジオから「TUNE」がスタート、新曲が披露された。攻撃的なサウンドのなかに切なさを含んだ、これまでのOBLIVION DUSTにはあまり見られなかった、美しく疾走する新たなキラー・チューンで、本格的再始動となるOBLIVION DUSTの新しいスタートにふさわしい作品となったようだ。

続いて「S.O.S」「DISAPPEAR(All of you)」「remains」「DESIGNER FETUS」を演奏し、再びギアを上げていく。ここで三度目のMC「今回のツアーもめちゃめちゃ楽しかったです。あまりに楽しすぎたので、春からまたツアーをやります!」とファンには嬉しい報告。さらに、4月30日には渋谷AXでツアー・ファイナルを開催するようだ。3~4ヵ月のインターバルで再びツアーに入るのは、ライブ・バンドならではの彼ららしい行動だ。

「また、全然大したこない小さいニュースなんだけど、春ごろにニュー・アルバム出します。」と、ビッグニュースをさらっと報告。会場は一気にボルテージが上がり、「Haze」「GOODBYE」「YOU」「24 HOUR BUZZ'99」をトップスピードで駆け抜け、汗だくの中ライブは幕を閉じた。更なるツアーに最新アルバム…と、2012年のOBLIVION DUSTは、たくさんの興奮と感動を振りまいてくれそうだ。

写真:JOHN CHEESEBURGER
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