ソノダバンド「疾走(はしれ、はしれ)」リリースライブレポ

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「疾走(はしれ、はしれ)」リリースライブ。2011年12月12日、赤坂BLITZにて。ライブは、プロローグはなくいきなり本編だった。1曲目は、「sayonara(さざ波によせて)」というタイトルだが、かなりアクティブ。バイオリンがシンガーのよう。そして、チェロの音がなぜか恋愛気分にさせる。このアクティブさが、ライブハウスの良さ。

◆ソノダバンド画像

1Fはスタンディング。会場はライブ前から一体化。MCでは「久しぶりの東京ワンマン」とコメントし、「疾走(はしれ、はしれ)」を小粋なタイトルと。

「Manic Street」は、キーボードから始まり、音が重なっていく。それは、キーボートにチェロとギターというコーラスが付くようだ。そして、刻まれる鍵盤の音。「千鳥足のススメ」は、今日はのんきなおやじのイメージ。園田の前にマイクが立っていると、まるで彼が歌い出しそうな気になる。

チェロの橋本のMCは、2011年を振り返るネタ。しかし、園田につっこまれるシーンも。また、TBSラジオで曲を作る企画があった話題も。そこで、「素晴らしき朝帰り」。この曲は、心が穏やかになる曲。このままずっとここに居たい。

続く「Lad Call」。なんてメリハリのあるセットリストと思わざるを得ない。ちょっとしたジェットコースターだ。Bassをフィーチャー。園田のムーンウォーク。「Royal Straight Flush」では、園田がギターを持ち、キーボードのいないソノダバンドになる。上手と下手にギターで、ツインギターだ! と思っていたら、「ツインギターが売りではないです」とコメントされました。

続く新曲は、タイトル未定。曲名をひらめいたらTwitterで。なんてコメントも。

「道草のススメ」は、秋の夕方の帰り道を彷彿とさせる。いつもと違う道を選ぶ冒険。温かい家の灯り。「おかえり」の母の声。そんなイメージだ。「Take Me To The Party」は、スタッカートが気持ちよく、バイオリンとキーボードの掛け合いが楽しい。

本編ラストでは、橋本がチェロをおいてギターを。園田も肩に掛けた鍵盤で動きまわる。

アンコールは、唯一のクリスマスソングという「雪の子ども」。これはインディーズ時代の0枚目のCDに入っている曲。言葉でクリスマスと言わないインストのクリスマスソング。会場に雪が降る。チェロの荘厳な音で始まり鍵盤へ。

アンコールの2曲目「はしれ、はしれ」は、全員がソノダバンドTシャツに着替え、タオルを持って登場。橋本のコーラスが入り、6つの楽器に声が重なり、Tシャツに描かれた虹色のように7つの音になる。そして、ラストは「生きる」。アルバム『ルネサンス』に収められた曲だが、2011年を締めくくるのに相応しい選曲。今、「生きる」という言葉は、以前より重い意味を持つ。ポップさがある曲に、来年へ繋がる道、生きていく、生かされていく道を感じる。

<ソノダバンド2011年12月12日@赤坂BLITZ>
1.sayonara(さざ波に寄せて)
2.デマゴーゴス
3.上海午前零時
4.Manic Street
5.千鳥足のススメ
6.Piano Solo~討入前夜
7.上陸セヨ
8.素晴らしき朝帰り
9.Lad Call
10.Royal Straight Flush
11.新曲
12.出たとこ勝負
13.ねじれた手紙
14.道草のススメ
15.Soul River
16.Take Me To The Party
17.Catch The Rainbow!
Enc1.雪の子ども
Enc2.はしれ、はしれ
Enc3.生きる

『疾走(はしれ、はしれ)』
TOCT-28000 ¥3,000(tax in)

『2010年12月25日のソノダバンド』
TOBF-5720 ¥3,800(tax in)
※特典映像付

<おめかしナイト>
12月26日(月)名古屋ブルーノート
1stステージ: 開場 17:30 / 開演 18:30 2ndステージ: 開場 20:30 / 開演 21:15
12月28日(水)大阪ビルボード
1stステージ:開場 17:30 / 開演 18:30 2ndステージ:開場 20:30 / 開演 21:30

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
◆ソノダバンド・オフィシャルサポーターズクラブ“Rainbow”
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