黒夢の日本武道館公演に「ホップ・ステップ・シュリンプ!」とホリケンが登場

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黒夢が、“因縁の”日本武道館でライヴ<Headache And Dub Reel Inch>を開催した。ライヴには、ネプチューンの堀内健がサプライズ出演し、黒夢を従えてホリケンがメインヴォーカルをとる楽曲「黒夢がやってきた」が初披露されたほか、雅-miyavi-も登場。さらにライヴ終了後には急遽、都内でライヴを行なうことも発表されるなど、ファンにとって驚きの連続が約3時間以上にわたって繰り広げられた。

◆黒夢 画像@2012.01.13<Headache And Dub Reel Inch>

1999年1月29日に「無期限活動休止」宣言し、10年後の2009年1月29日に「一夜限りの活動、解散」として武道館公演を開催した黒夢。今回の<Headache And Dub Reel Inch>は、黒夢復活後、初となる日本武道館だった。

突然の大爆発とともに、その公演は始まった。「Enter Loop」に満たされた会場。立ち込める煙の中に清春のシルエットを確認したオーディエンスは、メロイックサインをステージに向けて掲げる。そして「13 new ache」。艶かしい赤い光とスモークを黒夢の鋭い音が切り裂いていく。人時をはじめ、メンバーの重厚なサウンドに乗る清春のスリリングなシャウト。黒い引力に引き寄せられた1万人のオーディエンスは、ステージから放たれる強烈なパワーに、ただただ魅了されていた。

黒夢は、復活後初のシングルとなった「ミザリー」や「Born To Be Wild」のカヴァーなど、アルバム『Headache and Dub Reel Inch』収録曲を中心にパフォーマンス。まばゆい光の向こう側で、ステージ上に転がるモニタースピーカーに右足を乗せて清春が妖艶に歌い叫べば、窒息してしまいそうなほどの求心力を持った展開が次々に繰り出され、経過していく時間を完全に忘れさせる。「こんばんは黒夢です。残り少ないですが、適度な時間だと思うので楽しんでいってください。」という清春のMCで、ライヴはすでに中盤に差し掛かっていたということに気付かされたというオーディエンスも多かったことだろう。

「残り3曲! そんなわけないでしょ(笑)」と、ジョークを盛り込みつつ、前回の日本武道館公演から3年経って、再び武道館公演を行なえたことを「個人的には3年前より超しっかり演奏しています(笑)」「3年前は新曲がなかったが今回は新曲がある。3年間、いろいろあったが、お互いに人間的に成長ができたと思って、気持ちいいです。」と口にする清春。そして、その言葉通り、気持ちよさそうに「Heavenly」を歌い上げる。さらに後半は「Love Me Do」など、清春のもうひとつのバンド・SADSとは異なる、ヘヴィーにしてポップ、キャッチーな楽曲なども披露。とはいえ、「武道館、サンキュー!!」と絶叫し、マイクを叩きつけた本編ラストの「Sick」まで、一瞬も目を離せないライヴパフォーマンスで魅せた。

そして驚きのアンコール。ステージに登場したのは、清春の大好きなエビ(の被り物)を頭に乗せた、ネプチューンの堀内健と日本テレビの枡太一アナウンサーだった。ホリケンは緊張の面持ちで「ホップ・ステップ・シュリンプ!」と、会場を軽い混乱に陥れながら1万人の歓声を浴びる。

「黒夢がやってきた」は、ホリケンがMCを務める日本テレビ『TOKYOヒットガール』に清春が出演した際、ホリケンが黒夢をイメージした歌詞を清春にプレゼンしたことから制作がスタート。<黒夢がやってきた 黒船でやってきた>というホリケンのユニークな歌詞に、清春が「僕の中での黒夢をぶっ壊した。僕の中でのホリケンイメージ。」という曲をつけ、疾走感あるロックチューンが完成した。

清春からパフォーマンス指導を受けて、モニタースピーカーに足をかけて「黒夢がやってきた」を歌唱するホリケン。清春もギターを抱えてホリケンをサポートし、さらに<サラサラ血液 サラサラ人時>で、人時も髪を振り乱しながらプレイ。そんなこの曲の出来と、オーディエンスの盛り上がりを見た清春は「レコーディングして配信とかしようよ。」と、満足気だ。現状では、CD化の予定はないそうだが、今後の展開にも期待できるかもしれない。

さらにWアンコールには、ギタリストとして雅-miyavi-も登場した。圧倒的なギターテクニックの雅-miyavi-と黒夢という、稀代のロックスターのコラボレーションで披露された「少年」。それは文字で表現してしまうことを思わず躊躇してしまうような、言い換えれば、最も的確に表現できる言葉を探し出せないような、そんな圧巻のパフォーマンス。いや、最も的確な言葉があるならば、それは歌い終わった直後に清春が呟いた「ヤバい」という一言。その一言が、すべてを物語っていた。

全26曲のライヴの最後に「音楽が好きな人はまたお越しください。3年前には言えませんでしたが、今の僕たちは音楽に対して自信があります。ぜひ、みなさんも音楽を愛してください。また会いましょう。愛してます。」とメッセージを送った黒夢は、この武道館公演の後、深夜1時より都内のライヴハウスで引き続きライヴすることをステージ上から予告。終了後の日本武道館前には、そのライヴ情報を手に入れようとケータイなどで情報収集を行なうファンの姿が多数見られた。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆黒夢 オフィシャルサイト
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