Brandel、Lennon Leppertを迎えWWWでツアーファイナル

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2012年1月7日、渋谷のライブハウスWWWで行われたBrandelのツアーファイナル。完璧な演奏。完成されたステージ。デビュー間もないとは思えない圧倒的な力を見せつけてくれた。やや優等生的に見えるところも彼らの魅力。そして、古い言葉で申し訳ないが、スタイリッシュだ。そして、今より少し先を歩いている。

◆Brandel画像

Opening videoから始まり1曲目「Par@dox」へ。押さえ込むようなAメロからBメロ、そしてサビへ流れる。曲を聴いていると、なぜか理系ミュージシャンと感じる、ミクロン単位、いやもっと細かい単位で計算された音とパフォーマンスのせいだろうか? 3曲目の「Mother Earth」を終えて、Lennon Leppertを舞台に迎える。

彼らは、プロフィールにもあるように「世界を平和にしたいと真剣に願い作曲し演奏している」。「世界を平和にしたい」ということは、多くのミュージシャンが言っていることではあるが、彼らが目指す場所は、これまでのミュージシャンとは何かが違う気がする。それは、誰もが想像しなかったような場所で誰もが想像しなかった方法で彼らは目指しているのではないだろうか?そして、きっとその場所に行くために集められた4人なのだ。

Brandelというバンド名は、「Brainchild and Elements(創意と元素)」という言葉から作られた造語。「Elementsが創意をもたらし、Brandelという世界を形作っていく」と語る彼ら。彼らが造語でくるならば、私も彼らを造語で形容したい。ただ、この日、初めて出逢った彼らの音に、安易な言葉はつけられない。きっといつか、当たり前のようにこれまでにない言葉で形容される時が来るだろう。

曲ごとにイメージは変わるが、表情は変わらない。ぶれないものが底辺にある。その安定感は何だろう? ライブを見ながら、こんなに疑問がわくのは久しぶりのことだ。

MCでは、「みんな、何のために生きているか、考えたことがある?」と。

「Sunrise」のサビが、耳に残り、本編ラストは「Get Her Away」。英詞であっても遠さを感じない。まるで隣にいるかのように伝わってくる言葉たち。それが彼らの魅力のひとつでもある。格好イイでは収まらない何か、早く新しい形容詞を考えなければ。

アンコールは、「Feel It Forever」。<創意と元素>のBrandel。今後、どんなパフォーマンスを見せてくれるか大いに期待する。

<Brandeツアーファイナル l1月7日@WWW>
1.Par@dox
2.Journey
3.Mother Earth
4.New Brainchild
5.Antiglare
6.Love Is All
7.Sunrise
8.Get Her Away
encore
9.Feel It Forever

「PIECES BY ELEMENTS」
GUGC-2001 ¥1,260(税込)

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆Brandelオフィシャルサイト
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