アルバム『グッバイ・ララバイ』を携え、<The Black Star Tour>でアヴリル・ラヴィーンが日本に上陸、攻撃モードのアヴリル・ハッピーなアヴリル・切ないアヴリル・恋焦がれるアヴリル…と、あらゆる魅力を披露。デビューから10年間の軌跡が凝縮された観ごたえのある濃密なライヴを繰り広げた。


◆アヴリル・ラヴィーン画像

   ◆   ◆   ◆

<SUMMER SONIC 2011>で入場規制となるほどの観客動員を記録してから半年、最強無敵のロック・プリンセス、アヴリル・ラヴィーンが、アルバム『グッバイ・ララバイ』を携えた<The Black Star Tour>で日本に帰ってきた。そのツアー初日。会場は約1万5000人のファンでギッシリ。ツアー名にちなんで販売されている星形ライトが人気のようで、アリーナ全体がまばゆいグリーンの光できらめいている。

そこにフレンドリーな笑顔で登場したのが、オープニング・アクトを務めた阿部真央。まずは彼女の堂々たるステージに拍手を送りたい。ハートフルにしてロックな気概を伝える見事なパフォーマンスで、巨大な会場の温度を一気に上げてくれた。そして悲鳴のような大歓声が巻き起こる中、いよいよアヴリルの登場だ。この日は、Abbey Dawnの黒のタンクトップに、黒のスキニーなパンツ、スタッズがあしらわれた黒のロング・ブーツというスタイル。ロックです。クールです。

ツアーはまだ続くので、セット・リストの詳細を明かすことは避けるが、ライヴ本編は大きく分けると、シング・アロング&ジャンプで会場がひとつになって盛り上がるアッパーなセットと、対照的にじっくりしっとり聴かせるバラード・セット、その両極端な楽曲を交互に繰り出し、ジェットコースターのように感情を揺さぶるトドメの(!?)セットの3部構成。『グッバイ・ララバイ』の楽曲を軸に、過去作の代表曲、さらにはカヴァー曲が絶妙に織り交ぜられていて、攻撃モードのアヴリル、ハッピーなアヴリル、切ないアヴリル、恋焦がれるアヴリル……と、彼女のアーティストとして、またいち女性としてのあらゆる魅力がたっぷりと堪能できた。

加えてこの初日は、ビッグなサプライズが用意されていた。大ヒット曲「ワット・ザ・ヘル」を、アヴリルは日本が誇る和太鼓パフォーマンス集団“無限-MUGEN-”の演奏に乗せて歌ったのだ。前日にTV番組の企画で、“無限-MUGEN-”の指導のもと和太鼓に挑戦し、その勇壮な響きに魅了されたアヴリルが、自ら交渉して実現したのだとか。“「ワット・ザ・ヘル」に和太鼓?”と思うかもしれないが、これが何とも素晴らしいマッチングで、ちょっと泣きそうになってしまった。

アンコールでは、アヴリルが「緊張するなあ」と言ってアカペラを披露し、ファンもアカペラの大合唱で応える感動的なシーンも。そして最後にはなんと、アヴリルが客席に降り、次々にファンと握手しながら歌うという、さらなる感動が待っていたのだった。日本語MCもすっかり上手になったアヴリルだが、英語でも日本語でも、日本のファンを愛する気持ちと、熱いサポートに対する感謝の気持ちを、何度も何度も口にしていたのが印象的だった。とりわけ、「シーッ!」と言って会場が静寂に包まれる中、わざとマイクから離れて大声(日本語)で「ミンナサイコー!」と叫んだ場面には、彼女の文字通りの真心が込められていたように思う。

あっという間の90分。デビューから10年間の軌跡がギュッと凝縮された、観ごたえのある濃密なライヴだった。美しい進化を遂げ続けてきたアヴリル・ラヴィーンが、次にどういう姿で日本に戻ってきてくれるのか、早くも楽しみで仕方がない。

TEXT:鈴木宏和
Photo:古溪一道

今回の来日公演では、東京を皮切りに、2/6名古屋、福岡(7日)、大阪(9日)と日本中を席巻する。

<THE BLACK STAR TOUR>
2012年2月6日(月)日本ガイシホール
2012年2月8日(水)マリンメッセ福岡
2012年2月9日(木)大阪城ホール
[問]CREATIVEMAN 03-3462-6969
http://www.creativeman.co.jp/artist/2011/05avril/

『グッバイ・ララバイ 来日記念スペシャル・エディション』
日本独自企画/初回限定CD+DVD
SICP-3360~1 ¥2,940(税込)
※大ヒット・シングル「ワット・ザ・ヘル」のカラオケ含むボーナス・トラック3曲収録
※ミュージック・ビデオやライヴ・パフォーマンス映像など約67分の大満足ボーナスDVD付
※2012年カレンダー封入

◆アヴリル・ラヴィーン・オフィシャルサイト
◆アヴリル・ラヴィーン・オフィシャルブログ
◆アヴリル・ラヴィーン・オフィシャルサイト(海外)