JVC(ビクター)デジタルワイヤレスヘッドホン「HA-WD100」特集

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JVC、ワイヤレスヘッドホン「HA-WD100」特集

BARKS編集長のオススメ・ポイント

BARKS編集長が、ワイヤレスならではの使い心地とサウンドの良さをチェック!

ワイヤレスヘッドホンが提供してくれる
ミュージックライフの充実は楽しいもの

HA-WD100を自宅に持ち帰り、テレビやオーディオにいろいろつなげて試用してみた。実測250gのヘッドホンは実際の装着感も軽く、長時間でも使い心地がいい。側圧はそれなりにあるけれど、耳をすっぽり覆ってくれるので、痛みや不快感はほとんど感じない。ホールド感も上々だが遮音性は適切で、電話やベルのようなものは生活アラートは聞こえるので、日常の生活の中でストレスなく長時間使えるという、絶妙なバランスが成り立っている。

そしてその完成度の高さは、実際に使ってみれば実感としてひしひしと伝わってくるものだった。

ヘッドホンに限った話ではないけれど、日常で使い続けるにも、何か1ヵ所でも不満や不便なところがあると、手が伸びにくく結局使わずじまいになりがち。ことワイヤレスヘッドホンとなれば、ちょっと重いとか、充電がめんどうとか、肌触りが良くない…など、ほんのささいなことが毎日の愛用を阻害することになってしまう。

気軽に日常的に使える許容量の大きさと
奇をてらわない親近感が良い

HA-WD100は、フィット感、セットアップの気軽さ、使い勝手の良さ、デザイン、そして何よりそのサウンドの品質など、インテリア性やメンテナンス性も含めたトータルバランスが非常に優れている。音楽のリスニングのみならず、映画やドラマなどTVをしっかりとした高音質で楽しむ場合や、家人に迷惑をかけぬための深夜のビデオ鑑賞など、毎日の生活のいろんなシーンに、HA-WD100の活躍の場がある。広く気軽に日常的に使い続けることのできる許容量の大きさと、奇をてらわない親近感こそが、HA-WD100の最大の設計テーマとなっているような気がする。

昼夜問わず、生活の中で高音質を大胆な音量でふんだんに堪能できる環境は、ワイヤレスだからこその贅沢なもの。それこそ映画の途中にトイレに立ったり飲み物を注いできたり…といったちょっとした行動のときに、ヘッドホンを外す煩わしさがないというのは新鮮な感覚だ。いちいち頭から外さなくていいというだけのことだけど、映画の流れをリセットしてしまいそうなわずらわしさから解放されるありがたさは、ことのほかインパクトのあることだった。ワイヤレスって、こういうことですよねぇ。使った後、うっかり電源を切り忘れても信号が入ってこないと自動的に電源が落ちてくれるのもありがたい機能だ。

低音は迫力を感じながらも疲れにくい
長時間聴き続けても快適で使い続けられる

もちろん、サウンドがしっかりしていることは何より大前提となる最大のアピールポイント。低域の量感もたっぷりだが、弾むような弾力のある低音で迫力を感じながらも疲れにくい音になっている。歯擦音のような刺激的なピークもなく、特に音楽以外の映画やドラマなど長時間の音響をそれなりの音量で長時間聴き続けても快適で使い続けられるようなバランスとなっており、非常に好印象。使用者の耳をいたわる設計者の気遣いが感じられるところだ。

ブルートゥースではなく2.4GHzデジタルワイヤレス伝送方式ゆえの高品質だが、「ワイヤレスだけど音がいい」ではなく「ワイヤレスだから音がいい」という時代も目前。ABS樹脂製のハウジングには中域に若干の癖を持っているけれど、トーンバランスは中庸で非常によくできており、ハイエンドモデルと直接聴き比べでもしない限り、サウンドにおける不満は生じない。曇りやヌケの悪さも一切なく、市場価格1万円を切る価格でこのクオリティは望外のものだ。

スピーカーのようにサウンドを部屋の内外へ放出することなく、プライベートな生活の中で最高の音環境を常に楽しめるのは、多くの人にとって密かな願いであるとともに大きな喜びだと思う。理屈では分かっていたけども、実際に使ってみるとワイヤレスヘッドホンが提供してくれるミュージックライフの充実は予想をはるかに上回る楽しいものだった。HA-WD100をひな型に、こんどは開放型をリリースして欲しいなあ。ヘッドホンがまるで空気のように存在感がなくなるのが、最終形だからね。

text by BARKS編集長 烏丸

[PR] 記事有効期限:2012.3.31
原稿:高松靖博 大橋美貴子 撮影:縣 弘典 協力:キングレコードVenus-B MASSIVE ROCK RECORDS

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