昨今は数多のコンピ作品が様々なジャンルでリリースされているが、そんな中で発売前にも関わらず、生協での注文が急増しているコンプレーションCDがある。2月22日発売の『LIGHTS OF LIFE~明日のために』だ。

◆『LIGHTS OF LIFE~明日のために』画像

「曲を聴いて元気になりたい」という女性のニーズに応えたものであり、全17曲79分で2100円という割安感も人気に加速をつけている要因と思われるが、テーマに沿った曲順により楽曲の意味がより深遠なものとなるような魅力を持つ作品で、不安定な世情と未来が見えない閉塞感に怯える日本社会において、“心のともしび”として注文を受けている作品なのだ。

近年の一般的なコンピレーションといえば、90年代のミリオンヒットを集めたもの、ヒーリング系のインストを集めたもの、癒しや愛・恋をテーマに持つもの…など鉄板といわれるテーマがもはやあふれかえった状況でもある。そんな中で『LIGHTS OF LIFE~明日のために』の内容は個性的だ。

大きな特長は主に3つ。ひとつは、東日本大震災以来、数多くのチャリティー・コンサートやラジオ局へリクエストされた作品を中心にセレクトされていること。結果、すべての歌詞に「明日」や「未来」、あるいはそれに準じる言葉や歌詞が織り込まれている。美空ひばり「愛燦燦」、一青窈「ハナミズキ」、山本潤子「翼をください」などは、どれも様々な場所で耳にしたことだろう。

特徴のもうひとつは、仙台市立八軒中学校吹奏楽・合唱部による「あすという日が」がオープニング・トラックとして収録されていること。コンピレーションCD初収録となる本作は、復興祈願を象徴する楽曲として、東北地方を発端に全国的に大きな話題となったものだ。他にも、岩崎宏美、本田美奈子.、夏川りみ、手嶌葵といった上質な女性ボーカリストの楽曲で統一されており、幅広い世代が納得できる絶妙なバランスで作品が並ぶ。本田美奈子.「アメイジング・グレイス」、KOBUDO-古武道- feat 夏川りみ「瑠璃色の地球」、藤田恵美「Over the Rainbow」などのカバー曲も、極上のナンバーだ。

最後に最も大きな特徴と言えるのが、演歌、フォーク、歌謡曲、J-POP、クラシック、ジャズ、そして合唱曲とジャンルレスに選曲されているところだろう。レコード会社の制作部署の縦割り構造からジャンルレスでコンピレーションアルバムが企画されることは非常に稀で、このようなラインナップを持つコンピレーションは、非常に貴重でもある。リスナーの立場から選曲するとこのようなジャンルレスな内容になるというのは、当たり前のことなのに…。

『LIGHTS OF LIFE~明日のために』の魅力は、口コミを中心にじわじわと広い世代へ伝わっていくことだろう。

『LIGHTS OF LIFE~明日のために』
2012年2月22日発売
COCQ-84939 ¥2,100(税込)
1.あすという日が / 仙台市立八軒中学校 吹奏楽部・合唱部※オープニング・トラック
2.アメイジング・グレイス / 本田美奈子.
3.愛燦燦 / 美空ひばり
4.ハナミズキ / 一青窈
5.元気を出して / 手嶌葵
6.瑠璃色の地球 / KOBUDO -古武道- feat夏川りみ
7.千の風になって / 鮫島有美子
8.野に咲く花のように / ダ・カーポ
9.翼をください / 山本潤子
10.時には昔の話を / 加藤登紀子
11.シアワセノカケラ / 岩崎宏美
12.FOR THE FRIENDS / 河合奈保子
13.Over The Rainbow / 藤田恵美
14.人生の贈り物~他に望むものはない~ / ダ・カーポ
15.イツクシミ / KOBUDO -古武道- feat上間綾乃
16.見上げてごらん夜の星を / 本田美奈子.
17.川の流れのように(クラシカル・バージョン)/ 美空ひばり with 高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト