SCHOOL OF LOCK!×高橋優、原発被災の原町高校で感動の卒業式

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震災で離れ離れになった高校3年生達が1年ぶりに集合し、<SCHOOL OF LOCK!×高橋優『もうひとつの卒業式 ~福島県 南相馬~』>が開催された。高橋優は、魂の歌声で未来を担う卒業生へエールを贈った。

◆<SCHOOL OF LOCK!×高橋優『もうひとつの卒業式 ~福島県 南相馬~』>画像

原町高校の生徒達は、大震災に伴う福島第一原発事故後、本校に登校することが許可されなくなり、県外に転校するか県内の離れた場所にある2つのサテライト校へ一時避難して在校し続けるかの選択を迫られていた。2011年10月に、一部の生徒のみ本校へ戻って授業を再開したものの、サテライト校への登校を続けている生徒や転校した生徒達とは離れ離れになってしまい、全校生徒数は前年度708人から今年度354人にまで減少している。実は、原町高校では2011年3月16日(水)に高橋優による卒業生限定のLIVEが開催される予定だったが、東日本大震災の発生により開催は中止。幻のイベントとなってしまっていた。

あの日から一年経ち、当時の高校2年生が卒業をむかえる3月となった。今回、本来一緒に原町高校で卒業式をむかえるはずだった生徒達を原町に集めて行なわれたのが、この『もうひとつの卒業式』だ。家族全員で県外に移住している生徒が多数おり、開場では、青森、宮城、埼玉、千葉など遠方からかけつけた友達との1年ぶりの再会に大はしゃぎする場面が多く見られた。

『SCHOOL OF LOCK!』と高橋優から生徒へ「もうひとつの卒業式証書」がプレゼントされた後、いよいよ生ライブ。高橋優は、生徒と同じ目線のわずか2、3メートルの距離で、アコースティックギターを弾きながら『卒業』など6曲を熱唱し、生徒たちへ心からのエールを送り、生徒たちは、その姿をしっかり見つめ、歌に聞き入っていた。

「番組を通じてこの卒業ライブをずっとやりたいと思っていたので、やっとできて嬉しい。卒業生たちが久しぶりに再開して喜んでいる姿を見ることができて良かったです。(ライブ中に)目の前で真剣に聴いてくれている子の顔に、自分はここで歌っていいんだ、と励まされながら歌っていました。今日、この場にいられることが光栄です。」──高橋優

式の最後には、『もうひとつの卒業式』の実行委員長として原町高校の生徒達をひとつにし、当日を実現させた卒業生代表から、心の底から搾り出されたような「卒業生の言葉」が涙で伝えられ、会場にいる全員がそのまっすぐな思いに感動し、胸をつまらせた。

原町高校“卒業生代表”の「ことば」~抜粋

「3年前の入学式が昨日のことのよう。みんなで過ごした何気ない学校生活が今は宝物のように感じます。本当に、なんで震災なんて起こっちゃったんだろう。去年の10月に学校(原町高校)が再開したけれど、戻ってきたみんなと撮ったクラス写真を見て、なんでこんなに少ないんだろう、みんないないんだろう、と、涙が止まりませんでした。今日、みんなが久しぶりの友達に会って喜んでいるところを見て、今回の企画をやって本当によかったと思いました。またみんなと集まれて嬉しいです。」

この日の模様は、2012年3月8日(木)22:00~23:55にTOKYO FM /全国38局ネット『SCHOOL OF LOCK!』にて、2012年3月23日(金)スペースシャワーTV 20:30~(リピート3/27(火)20:30~、3/31(土)25:30~4月予定)『高橋優スペシャル~卒業~』にて、各放送となる。
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